外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

明日8月20日は午前7時より1頭解体。

 本日8月19日、1頭捕獲しました。明日8月20日はこの鯨を午前7時より解体しましす。

 これにて、5月末に捕獲した2頭も含め、今年7頭目の捕獲となります。ここ30年近く毎夏26頭の捕獲枠に対し20-26頭の捕獲を継続してきた訳で、前代未聞の惨状であります。尤も今年の漁期は例年の70日のおよそ半分の37日。操業船は例年の2隻から1隻になった。従い「捕獲努力量」は例年の4分の1程度という計算になる訳で、「全くの想定外」とは言えないだろう。顧客への供給責任を果たすべく、初めて5月下旬の操業を試みる等のそれなりの努力をしてきたつもりではあるが、この7-8月のこの悪天候ではどうしようもなかった。お盆過ぎはやはり鯨の発見は少なかった。とまあ、そんな経緯であります。

 今夏の和田浦のツチクジラ操業は8月22日までと決めました。従い操業日はあと3日間。1頭でも獲れるといいなあ。そう願っています。解体作業は捕獲の翌日なので、解体の可能性のある最終日は8月23日となります。

 その後、船は捕獲調査の仕事で釧路に向かいます。今夏のツチクジラの不漁で、当社は9月以降に加工する鯨肉の原料がない状態。今秋は大勢で和田浦又は鮎川発、賑やかに釧路へ「出稼ぎ」に行くことになりそうです。「出稼ぎ」!ドンピシャリの表現ですね!釧路での捕獲調査業務が終われば、まだ10月下旬か、11月になるかわからないが、いずれにせよ秋には2隻の捕鯨船で和田浦のツチクジラ漁を再開したいと考えています。このままで今年の和田浦のツチクジラ漁を終わらせる訳にはいかない。

 私自身も、今年は6月は網走、7月は八戸に滞在。8月はしばし和田浦にて過ごし、もうすぐ釧路へ向かう。まあ、「激動の年」と言ってもいいかもしれない。思えば昨秋の釧路では右足首を骨折して入院。手術を2回やって10月末に退院・帰郷した。あれからもうすぐ1年ですね。将に「受難」の1年でありましたが、まあ「いいことばかりはないけれど、悪いことばかりもないだろう!」

 頑張って働きましょう。今日は沖で豪雨に見舞われたそうだが、風が吹かなくてよかった!明日も吹かないといいですねえ。それでは。


 


明日8月19日の解体はありません。

 本日船は鋭意操業しましたが、捕獲はありませんでした。従い明日8月19日の解体はありません。

〝この夏や汗も血もたゞに弁(べん)へず〟

 この俳句は井上靖さんの年下の友人、高安敬義さんが戦地への出征前に、京都帝大哲学科の恩師に短冊で書き残していったものです。小説「あすなろう物語」にもこの句がそのまま使われています。運命を受け入れる強烈な覚悟のようなものを感じますね。高安さんはその後戦死。後に井上靖さんが以下の詩を書いています。

―亡き高安敬義君に―

むかし、白い砂の上に十四個の石を運び、
きびしい布石を考えた人間があった。
老人か若い庭師か、その人の生活も
人となりも知らない。
だが、草を、樹を、苔を否定し、
冷たい石のおもてばかり見つめて立った、
ああその落莫たる精神。
ここ龍安寺の庭を美しいとは、
そも誰がいい始めたのであろう。
ひとはいつもここに来て、
ただ自己の苦悩の余りにも小さきを思わされ、
慰められ、暖められ、
そして美しいと錯覚して帰るだけだ。


 そうですねえ、運命なんて立派なものではないが、とりあえずは現況を受け入れましょう。一般に「明日には明日の風が吹く」らしいが、本当は吹かない方がいいですねえ。それでは。

明日8月18日の解体はありません。

明日8月17日の解体はありません。

 本日8月16日も沖は北東の風強く船は操業していません。従い明日8月17日の解体はありません。

 この時期の北東の風は昔から三陸では山背(やませ)と呼ばれ、それが日照時間の不足のよる(農業に対する)冷害を引き起こすものとして知られています。また10年程前のことだったか、春の鮎川では東の風を東風(こち)と呼び、別名「貧乏風」、漁師が沖で働けない海況を引き起こす風であると聞いた記憶があります。

 東風(こち)と言えば、太宰府に左遷された菅原道真が詠んだという以下の和歌が有名ですね。

東風(こち)吹かば 
にほひをこせよ 梅の花
主(あるじ)なしとて 春な忘れそ

 とまあ、これも優雅ではありますが、やはり貧乏風ですねえ。日々是待機。海況の改善を待ちましょう。

明日8月16日の解体はありません。

 本日8月15日、船は操業しましたが、沖は雨模様であり、白波が立ってきた由。船は操業を断念、港に向けています。従い、明日8月16日の解体はありません。

 このお盆の期間、船員達は海況が悪い中でも沖で頑張り、解剖員は捕獲の吉報を待って陸で待機してきましたが、結局は一頭も獲れず。まあ、残念ではあるが、すべきことはしている。これでいいのだろう。そう考えることにしましょう。また、船員と解剖員の苦労に対し、感謝したいと思います。操業はまだ終わった訳ではなし、まだ捕獲のチャンスは残されています。以上

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