外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

明日5月28日の解体はありません。

 本日5月27日は低気圧が通過しつつある影響か、波高く、船は操業していません。従い明日28日の解体はありません。天候の回復を待ちましょう。それでは。

発達障害について

 NHKの「発達障害」に関する番組を録画し、昨晩鑑賞。実は長女が学校でその辺の勉強をしておりまして、以前から興味を持っていましたが、知識はほとんどなし。「目からウロコ」の感覚を味わいました。因みに長女は首にゴムや繊維が接触すると落ち着かず、幼稚園の頃は帽子のゴムを顎にかけていた。これも、例えば同じ風景が(一般の人々と比較し)過剰に明るく見えてその眩しさに疲れてしまったり、多様な音を対人関係上必要な音と不要な音が分別なく聞こえてしまう、といった個が生来の性質として持っているもの、と同類なものと言えそうです。

 尤も、「発達障害」という言葉は、「発達するのに障害があって、未発達のままになっている」といった語感を感じ、あまりいい言葉とは思えない。そんなことも感じました。また僕自身も小学生の頃、夜の校舎の窓から僕以外誰もが見えた(認識出来た)オリオン座の形状が認知出来なかった。追って初めて夜空に浮かぶオリオン座が初めて見えた時のこともよく覚えている。これもその一種か、と思い当たりました。未だに「木を見て森を見ず」、些細なことに気を病み、「大したことではないではないか。」とつぶやいてみたりして、「認知の是正」を行っている自分があります。

 一方で人間は社会的な動物。経済社会においては、何らかの「人の役に立つ仕事」をして、それに対する対価(報酬)を貰って、生活していく仕組となっている。仕事とは大半が、人類が共同して狩猟活動で獲物を追い始めて以来、「他者との関係においてで働く」共同作業です。故にそういった「一種の障害」、換言すれば「個の持つ一般的な他者と異なった感覚」が、社会生活を続けていく上で、大きな障害となったり、その個が周囲の人々との関係の維持に気を遣って鬱病を発症したりする事例は実は結構多いそうです。

 その辺の専門家である義姉に拠ると、米国では発達障害の研究が進んでおり、小学校等の比較的早い段階において、ある個が特定の障害(個性)を持っていることを発見出来れば、その後の教育方法において適合的なメニューを採用する等の対策を打つことにより、後の個の人生にその障害(個性)がもたらす悪影響を軽微なものにすることは可能であることが、多くの事例において、実証されているそうです。日本においても、そういった研究が進み、公的・私的に適切な対応がなされ、障害(個性)を持った人々の苦しみを軽減出来るといいですね。

 一方で私達は、知識として、「人によってものの見え方、感じ方が違うこと」、そして他者の「見え方・感じ方」は本質的には、自分自身の実体験としては理解が不可能なことを、改めて認識すべきでしょう。しかし、感覚として理解出来なくても、知識としては理解することは出来る筈です。加えて私達は「人によってものの見え方、感じ方が違うこと」は、社会常識として受け入れている面はありますね。その考え方でいいのだと思います。

 一方で、「どう見えるか、どう感じるか」ということには僕自身、興味はありますね。全く関係のないことかもしれないが、僕は「立ちくらみ」の後にふと我に返ると、全く新しい世界が自分の回りに広がっていることに気付く。あの感覚はなかなか新鮮でいいものですね。「立ちくらみ」自体はまあ、いいことではないだけど。以上無駄話でした。

 ここまで書いてみたものの、僕の認識が誤っていた場合、「失礼な文書」となってしまいそうです。追って義姉にこの文章を読んで貰い、必要に応じて修正したいと思います。それでは。漁期の「閑話休題」としては、重い話題でありました。

明日5月27日の解体はありません。

  本日5月26日は海は時化模様。船は操業出来ず、従い明日27日の解体はありません。

 今年は諸事情があって、5月25日からツチクジラ漁を開始していますが、過去にこの時期に操業した実績はなく、実は「はたしてクジラはいるのかしら?」と心配しながらの操業開始でありました。船は追って(時期は未定ですが)捕獲調査事業に参加する為にオホーツクの網走に向かう予定なので、その前の極めて短いと予想される漁期。その中で1頭捕獲出来たことは大きな収穫でした。クジラが獲れなければ陸の仕事は始まらない。船員の皆さんに敬意を表しつつ、感謝している次第です。この5月25日捕獲の記録は無論研究所にツチクジラの捕獲データとして記録されますが、我々自身の記憶にも確実に残る。「5月下旬だったら、ツチクジラは房州沖にいるかもしれない」といった形で。

 今日の解体時間中は終始雨。昨夏の子供達の見学会の際も酷い雨だったので、そのことを思い出しました。そんな意味では、解体見学が来週延期されてよかったのかもしれません。また獲れるといいなあ。子供達に見せてあげたいし、食べさせてあげたいし。こころより好漁を祈念している次第です。それでは。


5月25日、初漁がありました!

  本日5月25日、初漁がありました!幸先のいいスタートとなりました。明日26日はこの鯨(1頭)を午前8時より解体します。今年最初の解体作業、怪我のないように慎重に取り進めたいと思います。

 解体見学に来られる皆さんに、お願いがあります。明日は7時15分頃には解剖員が集合し、氷等の準備をした上で、鯨体をウインチで引き上げます。それまでの間、処理場付近はその準備でトラックやフォークリフトが縦横に走る状態ですので、とても危険な状態です。そこで、見学者の安全確保の為に、鯨を引き揚げるまでの間は、鯨体処理場の敷地への立ち入りを禁止することにしました。処理場の入り口に「しばらく立ち入り禁止します」と言った看板を設置しますので、ご了解下さい。その時間帯は、対岸の敷地から引き揚げ等の作業を見学して下さい。

 解体作業中においても、フォークリフト等が敷地内を走るのは同じこと。くれぐれもそういった車両に接触しない様、見学場所については安全な場所を選んで下さい。それと周囲の状況をよく確認して下さい。当地は体長10米の鯨体(但し死骸)の現物を見られる、関心のある人々にとっては貴重な場所・機会とも言えそうです。でも事故を起こしてしまったら、そんな愉しみも吹き飛んでしまう。皆さんが愉快に過ごせる場所として後世に引き継げる様、皆さんのご配慮、安全に対する徹底的な注意を喚起したいと思います。よろしくお願いします。






地元小学校の「クジラ学習」開始

 昨日24日は日本鯨類研究所の西脇さんにお越しいただき、和田小学校にて地元2校の小学生26名を対象に、鯨の関する講義をしていただきました。例年は6月20日の漁期前に実施しましたが、今年は5月25日より断続的に漁がなされる為、必要なことは随時進めて行こう、という考え方で早めに実施した次第です。

 西脇さんは南氷洋での調査に団長として長年参加された方、船上からのヒゲクジラと歯鯨の見分け方、クジラの泳ぐスピード等、子供達からの質問にユーモアをもって答え、とても子供達は喜んでくれた様に思います。ちょうど昼食時ということで、学校給食のご相伴に預かりましたが、西脇さんにどこに座って貰うかで、子供達がジャンケンで決めたり、僕自身もとても愉しいいい時間をいただきました。ほ乳類の特徴である「耳をふさいだ状態で、顎骨の振動から校長先生の声を聞く」実験も好評でした。「クジラの学習」をすることがいろんな方面の知識をもたらしてくれる。西脇さんの御蔭ですが、そんな実感を得て、喜んでいます。

 また、西脇さんからヒゲクジラの筋肉の含まれる「バレニン」なる物質の紹介がありました。長大な距離を移動するヒゲクジラの体力の源泉とも言える物質との由で、アスリートの皆さんに使って貰う等の実験が進められているそうです。一方で当地に馴染みのある
ツチクジラの特徴は筋肉中に大量の鉄分を含んでいること。鉄分は血液(ヘモグロビン)が酸素を吸収するのに有効な成分でして、鉄分の効果で酸素を沢山血液に取り込むことで、人間は元気になります。さらに、当地では「ツチくじらの南蛮漬け」というツチの立田揚げに甘酢をからめたメニューが長年学校給食に採用されていますが、酢に含まれる「クエン酸」は受容体として、鉄分を血液中に取り込むことを助ける作用をするそうです。「ツチ=>鉄が多い=>貧血に効く」程度の知識はもっていたのですが、その辺のメカニズムを教えていただいたことも、僕にとっては有難かった。クエン酸は糖分の吸収にも有効な由で、「日の丸弁当」(梅干しはクエン酸を多く含有)には合理的な面があるとのことも初耳でした。

 本日より和田浦ツチクジラ漁が開始。まだ朝晩の気温は低いが、我々にとっては早い夏の(仕事)の到来。うまくいくといいなあ、と祈るような気持ちでおります。なお、恒例の小学生を対象とした解体見学会は明日26日(金)が学校の都合が悪い為、もしうまくクジラが獲れれば、5月29日(日)から6月2日(金)の間に随時実施されます。決まったら、このブログで紹介しましょう。それでは。

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