外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

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風呂焚きじじいプロジェクトの顛末について

 昨年夏の第三回和田浦くじらゼミにおきまして、「風呂焚きじじいプロジェクトーガレキで風呂を沸かしましょうー」という事業に着手しようとしていることをご説明させていただき、弊社の製品を販売させていただく形式で45,500円、参加者からのカンパとして7,000円、都合52,500円のお志しを皆様からいただきました。このプロジェクトの顛末について、特にこの資金の使途について説明させていただきます。

 昨年の夏より、宮城県石巻市鮎川に駐在している牡鹿ボランテイアの皆さんが、このプロジェクトを実施する方向で、ドラム缶等で湯を沸かし、お湯を水産物用のタンクを移す等の取り組みを始めました。一方でどこに風呂を設置するか等の検討も進めていました。しかし、この湯を沸かすこと自体に難渋。一方で具体的な復旧事業の検討と実施、ボランテイアの斡旋等で多忙を極め、結局このプロジェクトを進めることが出来なかったようです。弊社鮎川事業所もこのプロジェクトをサポートする立場にありましたが、事業所内部の復旧で手一杯で充分なサポートが出来ませんでした。まずはそのことに関し、お詫び申し上げたいと思います。

 一方でこのお金の使い方について、牡鹿ボランテイアの遠藤さんと今年の5月に協議し、「行政が修理してくれない、細い、でも交通量の多い道路」を補修する為のアスファルトの購入代金に充てていただくことにしました。以下に牡鹿ボランテイア遠藤さんからのメールをそのままコピーして掲示します。使途変更となり恐縮ですが、同じ被災地支援に、実際に必要な具体的な事業に使われたということでご了解いただきたく。


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本日6/29は時化で休漁。明日6/30の解体はなし。

 本日6/29も海況悪しく、休漁。従い明日6/30の解体はありません。梅雨明けはまだまだ先でしょうし、当面は北東方向からの風(当地では貧乏風と呼んだらしい)、比較的涼しい日が続きそうです。そんな条件では操業の方は当面苦労することになるかもしれません。

 震災以来、「想定内」「想定外」という言葉が多用されています。6/20の漁解禁以来早10日目ですが、初漁が出ないことは、この天候からして「想定内」ということか?一方で天候を捨象して確率論で行けば、「想定外」?、否そんなことはありませんね。「まあ、10日もあれば気象が悪くても1頭くらいは獲れるだろう。」という感覚はありましたが、獲れないことも「想定内」であることは間違いなさそうです。

 「想定外」とはある行為が他者の行動・予定に影響を及ぼす場合において、その行為の変調が結果的に他者に悪い影響を与えてしまった場合の言い訳(或いは理由の説明)として使われることが多い様に思われます。当社の捕鯨は、「大海に浮かぶ鯨を小さな船で獲ってくる行為」なので、海況に左右され、また漁法も原始的なものなので、獲れないことは概ね想定内ということになります。解体見学を希望する人々から「明日は獲れますかねえ?」などと聞かれますが、いつも「さあ、漁のことですからねえ。」と答えることにしています。

 逆にこの「想定内」という言葉から、「不確実な要因をひとつひとつ排除し、精巧にして安定的なシステムを創造していく」日本人の得意とする技術体系が連想されます。塩野七生さんはエッセイの中で、「新幹線が東京に到着する前に2分の遅れをわびるアナウンスを聞いて感動した。」ということを書いています。一方で彼女は「この精巧な技術体系が変調をきたした場合、日本人は大丈夫であろうか?」ということも書いています。つまり精巧なものに慣れっこになっていると、いざという時に事の本質を見誤るのではないか、という懸念ですね。

 現在日本各地で、地層から過去の津波の大きさが調査され、最近各地において想定されうる最大の津波の高さが公開されています。様々な公的機関が「想定される最大の津波の高さ」に基づいて、意志決定をしようとしている。当地の小中学校にしても、「海抜20メートル以上の避難所が近くにあること」が、存立の条件になりつつあるらしい。それに少子化による子供の数の減少に起因する学校の併合の問題が絡んでくる。個人的には、何かとやっかいなことになるなあ、と懸念している次第です。

 僕自身の津波に対する考え方は、基本的には「とにかく逃げること」「逃がすこと」に尽きます。この世に生を受けて死ぬまでの100年に満たない人生を、千年に一度の津波に怯えて過ごすのはどんなものでしょう?今回の津波で大変な思いされた人々の恐怖は深刻なものだと思います。しかしその恐怖を、例えば「高地への集団移転」によって完璧に解決するのが正しい道なのか?気持ちは理解出来る気がするのですが、「それが震災に対する本質的な日本社会の回答なのか?」と考えると、やはり違う気がする。僕自身は「津波発生後の出来限り早い時期に(速やかに)正確な情報を入手する仕組みがあればよし」という考えです。

 この日本列島に住む多様な動植物群の中の1種類に過ぎぬ人間。そしてこの日本列島で数万年の間、各個体が協力して(時には喧嘩して)生を営み、子孫を残してきた我等が祖先。日本列島の自然史、日本民族の歴史。そういった観点から津波の問題を考えるべきではなかろうか。大雑把な論点ではありますが、そんな感想を持っています。今日の無駄話はこれにて終了。それでは。


解禁日の朝は台風一過。明日21日の解体はありません。

 本日6月20日より和田浦ツチ鯨漁の漁期が始まります。初日は皆さんご存知の通りの台風一過、海は相当に時化ておりまして、今日は操業していません。従い、明日21日の解体はありません。天気図を見た限りでは、もう数日時化が続きそうです。尤もツチ鯨漁の場合、捕獲枠が定められていますので、所定の期間内に捕獲枠を消化出来れば良しとする感覚が強いですね。大海に浮かぶ鯨をやっとの思いで獲り、陸に持ち帰る仕事ですから、自然の猛威の前では無力。むしろ「時化の間に少々ほっとした気分で、体を休める」といった姿勢でおります。

 昨年弊社の鮎川事業所においては、大雨の度に事業所の敷地にガレキが流入。当社の従業員はボランテイアの皆さんのご助力をいただきながら、流入したガレキを撤去する作業を強いられました。折角片付けてもまた大雨が降れば振り出しに戻るある面で空しい作業でしたが、やはり必要なこと。今想えば「流入したガレキを放置することで人々のこころは荒れていく」面は多分にありまして、人間やはり出来る範囲で身の回りを整理しておくことは大切なことだと思い知りました。(個人的にはそれが齢50を過ぎても出来ないが、、)

 今回の台風で朝一番鮎川事業所の状態を照会しましたが、ほとんど被害はない様子。ほっとしました。昨年に比べると「大雨の被害を受けにくい」方向に復旧が進んだということですね。

 以上とりあえず思いつくまま書きました。先週から今週にかけて、小中学校での「捕鯨・鯨教育」を実施していますので、次回時間があれば、そんなことでも書きましょう。それでは。

 

長らくご無沙汰しました。今年も6月20日から和田浦ツチ鯨漁が始まります。

  すっかりご無沙汰してしまいました。今年も明日6月20日から和田浦ツチ鯨漁が始まります。台風の接近で出鼻を挫かれる形となりそうですが、今期も初漁の鯨を地元小学校5年生に見学させることから始まり、全て概ね例年通り。このブログでは解体開始予定時刻を随時掲示すると共に、こころに浮かぶ由なき事を書き綴っていきたいと思います。今年もよろしくお願いします。

 今朝散歩をしながら考えました。「今日はブログをアップせねばならぬ。何をどう書こうか。」と。やはり昨年漁期終了以降一切書いていないことが引け目となっている。尤もこのブログは解体開始時刻を掲示することが主目的。まあ過ぎてしまったことだ。そこは勘弁して貰おう。そんなことを考え、少し気が楽になりました。じゃあ何を書く?歩きながらこの1年の出来事を反芻してみれば、書きたいことは湧き出ずることあまたなり。特に昨年の震災を受けて、いろんなことがありました。収拾がつきそうにありません。そうですね、こころに沈殿した様々なことを、一気に吐き出すのではなく、日々解体情報を書きながら、ぼちぼちと表出していくことにしましょう。

 震災による被害は甚大ではあったが、昨年はそこそこ例年と同じ様な仕事をすることが出来た。船は震災時大阪で建造中であった為無事で、被災した船員諸兄の努力で5月から稼働することが出来た。11月には失った冷凍庫や加工場の機能を代替させる形で、冷凍コンテナー2本と仮設の組立テント式加工場を設置し、最低限の復旧は成った。あのガレキに覆われた震災直後の事業所の惨状を思い起こせば、感無量である。従業員諸兄の献身的な働き、多くの取引先の皆様のご好意、地域の皆さんのサポート。それらに支えられ、現在がある。感謝の気持ちで一杯であります。また私自身、比較的穏和な気持ちでこの漁期を迎えています。まあ、年齢が故かもしれませんね。震災の2日前に齢50となり、現在51歳。先が見えてきた。まあ、した方がいいであろう仕事をぼちぼちと進めながら、歳を重ねていこう。そうして働きながらやがて逝く。そんな諦念と言ってもいい様な気分はありますね。

 さて、お終いに今年の予定を少々提示します。枠は例年通り26頭。初漁の鯨は旧和田町の小学5年生(何と25名です!)の解体見学(通称初漁祭)。但し土・日は実施せず、順延となります。
 7月7日(土)―8日(日)は、千倉の祭礼の為、解体はありません。
 今年4回目を迎える「和田浦くじらゼミ」は7月28日(土)―29日(日)に実施する方向で調整中。今年のテーマは房州の漁村発祥の晴れ着「万祝」でして、初日はセミナーを館山市立博物館分館で実施した後、夕刻和田浦へ移動し、鯨体処理場にてBBQ交流会を催す方向で、調整中。募集要項が確定し次第、多分今月中には募集を開始する見通しであります。

 以上よろしくお願いします。諸行事については、また詳細を掲示しましょう。

放射性物質の影響について

 昨日はひさしぶりの大雨。酷暑と節電モードに悩まされてきましたから、この雨が房州の大地にこもった熱を洗い流してくれた様で、少々ほっとしています。

 漁の方も悪天にて一段落。今日は操業当初からの懸案事項であった、放射性物質の問題について書きたいと思います。今まで既に7頭のツチ鯨を捕獲・解体処理し、内2頭について放射性物質の検査を実施しました。捕獲位置は2頭共、和田の沖合海域です。放射性ヨウ素(国の暫定規制値は2000ベクレル以下)、放射性セシウム(同500ベクレル以下)の両方について、不検出ということがその2頭の検査結果でした。(この結果については、日本小型捕鯨協会がデータを入手し次第公表され、水産庁や千葉県庁のホームページに掲載されています。)とりあえずはほっとしましたが、この「不検出」という結果は一定の検査能力をもって検出されなかったということであり、放射性物質が皆無であるということではありません。(尤も放射線は普段でも地球上に存在しているものでもあります。)

 当社は鯨を捕獲し、加工や流通の役割を担ってくれる皆さんのご協力をいただき、地域の皆さんの鯨を食べていただいて、生計を立てている会社です。従い「消費者に安全な美味しい鯨肉を届けること」が当社の役割であり、今回の原発事故による放射性物質の流出の影響については、当社なりに対応可能な努力をし、「安全性」の確保に努めていかねばならない。追って銚子沖の、要するに福島第一原発により近い海域での操業が予定されています。和田沖の2頭が「不検出」の結果であったこと、加えて銚子沖の他の水産物の検査結果では心配する様な結果が出ていないことから、概ね大丈夫であろうと予想しています。しかし念の為、今後も定期的に放射性物質の検査を実施し、その結果を操業海域の選択等に生かしていきたい。そう考えています。

 一方で現在テレビや新聞では、国の放射線や放射性物質の暫定規制値のあり方を巡り、百家争鳴の様相を呈している。この問題は僕自身の仕事にも関係している訳で無関心ではいられない。とりあえず国の示した暫定規制値をベースに仕事をする一方で、本件に関して纏まった情報の得られる特集系のTV番組を観たり、新聞の特集記事に目を通す様にしています。一昨日はBSフジのプライムニュースを観ていました。少々長くなりますが、この問題に関する僕なりの考え方、振る舞い方を書いてみたいと思います。興味のある方はお読み下さい。

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