外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

古刹にひとり佇めば-道東の漁業史への想い

今回は「道東の漁業史」について少々書いてみたいと思います。毎年秋に釧路に長期滞在する為、流石に血のめぐりの悪い僕にも、その凄さ、江戸期以降の日本史に対する影響の甚大さが見えてきました。「道東」とは文字通り北海道の東部の広大な地域を指します。一般的に北海道は明治期に屯田兵が開拓した農業地域という認識が未だ根強いですね。さらに道東となると「地の果て」、特に知床などは「最果ての地」というイメージが観光客を惹きつけて止まない。漁業に関しては、せいぜい蟹が美味しく、鮭が河川を遡上するところ、という感覚でしょうか。つまり江戸期の人々と営み、特に漁業活動及びその当時の日本経済に対する甚大な影響、ロシア外交史の最前線といった史実があまり浸透していないと思われます。明治以降或いは戦後の道東の漁業も壮大ではありますが、今回は敢えて江戸期の道東の漁業史について書いてみたい。かかる史実を踏まえれば北方領土問題は少々異なったものに見えてくるかもしれません。

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散歩のとき何か食べたくなって

相変わらず釧路にて国の捕獲調査事業に従事する毎日が続いています。この調査の主目的は釧路沿岸のミンク鯨の胃袋の内容物を調査し、この鯨が何をどれだけ食べているかを調べることです。釧路沖は秋刀魚、スケソウダラ、鰊といった日本人の食生活には欠かせない魚が集まるところ。それぞれの魚を平均して1日どの程度食べているかがわかれば、その数量にミンク鯨の推定資源量を乗ずることにより、この鯨種といくつかの魚種の捕食関係が明らかになります。そういったデータを鯨類も含めた多魚種の包括的な資源管理の使用する方向で研究が進められている様です。加えて特定海域に複数の魚種の群れが存在する訳でして、ミンク鯨の嗜好性、つまり秋刀魚と鰯のどっちが好きか、といったこともわかってくるかもしれません。人間だって「美味しい」と感じられるものはやはり体にいいものと考えられるでしょう。鯨も本能的に体にいいものを食べるのでしょうから、嗜好性はあるものと考えられます。僕も自分の本能に何が食べたいか聞いてみようか?でも「人間は本能が壊れている動物である」という定義があります。食べ過ぎてメタボリック症候群と診断されたり、飲む過ぎで二日酔いになったりで、なかなかうまくいきませんね。

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釧路の憂愁―霧が僕を眠らせるー


夏の漁を終えた後、残暑厳しき日々を重ね、ようやく秋の釧路に辿り着きました。いろいろなことがありましたが、季節は確実に移ろい、その移ろいに合わせ僕は今年も釧路へ移ってきました。当地では時には晩秋を思わせるような冷たい風が吹き、工場に隣接した荒地には釣鐘草が楚々とした薄紫色の花をつけています。夜は深い霧におおわれます。


脱力感の様なものに襲われています。漁がない時は早めに宿に戻りますが、この憂鬱な気分は一体何なのか?このまま眠ってしまいたいと思う。沢木耕太郎の初期の作品に「深夜特急」という旅行記があります。確かその中でネパールのカトマンズのことを書いた「雨が私を眠らせる」という一章があったと記憶しています。カトマンズは神々しいヒマラヤ山脈を背負った古都。そこで欧米のヒッピー達が安価な大麻を吸いながら自堕落な生活を送る様を描いたものでした。故郷を離れた根無し草となり、1日の生活費が宿代も含めて数百円という安い物価、人々の優しい笑顔。そこで彼らは自由を謳歌しながらも、退廃の淵に沈み、ある者は精神的に破綻し、そしてある者は若い命を散らしてゆく。自由というものが本来含有する厳しさ、根無し草となる旅心に付き纏う憂愁、退廃の淵に沈みこんだ者のみが得る一種の免疫のようなもの。かつて放浪の旅に身を置いた僕はそんなことを感じたものです。多分、、、今の僕はこんな憂愁に付き纏われているのでしょう。


 

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