外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

本日7月31日船は操業出来ず。従い明日8月1日の解体は無し。

 本日7月31日、沖は風強く船は操業していません。従い、明日8月1日の解体はありません。残枠は8頭。相変わらず天候は安定しませんが、捕獲の方はまあまあ順調です。ただ少々鯨が小さめかなあ。残枠の8頭のうち、1隻が6頭、もう1隻が2頭を捕獲することになります。うまくいってもお盆前に終漁、但し天候が安定しないところ、お盆中ないしはお盆後まで操業が続く可能性もあります。
 明日8月1日は主として伊勢エビを対象とした刺し網漁の解禁日です。2日以降は、和田浦港では伊勢海老や魚や蟹を刺し網から外す作業が見られます。これもやはり当地の夏の風物詩ですね。当地でイソッピ(学名はショウジンガニ)と呼ばれる蟹は商取引されているかどうか、知りませんが、みそ汁の出汁には最高です。また伊勢エビは刺身が一般的ですが、海老フライも最高に美味しい。さらに伊勢エビの頭で出汁をとったみそ汁もこれまた最高です。たった今昼食を食べたばかりですが、何だか腹が減ってきました。それでは。

本日7月30日、1頭捕獲。明日31日の解体は午前5時より。

 本日7月30日、1頭の捕獲がありました。この鯨を明日31日は午前5時より解体します。もう1頭捕獲される可能性がありますが、捕獲があった場合はこのブログを更新します。夜間になってもブログが更新されていない場合は、明日31日の解体は1頭のみ、午前5時からとご理解下さい。
 今日は解体場に100名以上の幼稚園生(江戸川区)が訪れ、子供達を帽子の色で4班に分け、鯨体を触ってもらいました。幼児ということで、この解剖場でやっていることをどんなふうに理解しているのか、興味深いところですね。何の為の解体しているのか、全く理解していない子供達もいると思われます。それでも、子供達が鯨を触る風景を大人達はいい顔をして眺めている。そのなごやかな雰囲気はなかなかいいものです。

本日7月29日は2頭捕獲。明日30日の解体は午前2時より。

 本日7月29日、2頭の捕獲がありました。明日30日の解体は午前2時からです。2頭目の解体開始は午前6時から7時頃に開始されるものと予想します。但しその辺は当日の作業の進捗状況次第で随時変更されますので、ご了承下さい。相変わらずすっきりしない天気が続きますが、久しぶりの捕獲でして、ほっとしております。これにて残枠は9頭となりました。

本日7月27日、船は操業出来ず、明日28日の解体はなし。

本日7月26日、船は操業出来ず、明日27日の解体は無し。

本日7月25日船操業出来ず、明日26日の解体は無し。

本日7月24日、1頭捕獲。明日25日の解体は午前5時より。

 本日24日、とりあえず1頭獲れました。この鯨を明日25日午前5時より解体します。もう1頭捕獲される可能性がありますが、獲れた場合にはこのブログを随時更新します。もし夜間になっても更新されていない場合は、明日25日の解体は午前5時より1頭のみとご理解下さい。
 梅雨明け宣言は出されましたが、まだ天気が芳しくありません。日本は天気予報の先進国との由。その理由は勿論技術力もあるのでしょうが、南北・東西に細長い日本列島の天気の変化がめまぐるしく、予想が極めて困難なことに由来している。こういったことを長年NHKのお天気おじさんを勤めていらした村山貢司さんからお伺いしたことがあります。
 天気のことを云々することは、自分らの努力ではどうにもならないというニュアンスがあって、やはり気楽でいいものですね。鯨が獲れない理由、売れない理由もとりあえず天気のせいにすればいい。まあそういうことにしておこう。困った状況に追い込まれそうになったら、その時また考えればいいか、と。
 明日は解体作業終了後、上京し、「故川喜田二郎先生にビールを捧げる会」に参加してきます。先生は著名な学者であり探検家でして、私にとっては基本的に本の登場人物であって、ほんの少し面識がある程度なのですが、「ものの考え方」という面では大きな影響を受けました。当時大学の文科の観念的な議論(ヘーゲルだとかマルクスといった)に付いていけなかった私は、現場に身を置いて観察する、「野外科学の方法」を実践することを、大学に在籍していた証にしようと格闘しておりました。そしてその気分は自然の中に入り、異文化に身を置くことを好む自分自身の性向と合致しており、何とか多感な悩み多き時代をそこそこは健全に過ごすことが出来たように思います。先生の「鳥葬の国」という本が当時の座右の書でありましたし、それは今でも続いています。それでは今日はこの辺で。

明日24日の解体は無し。皆既日食について少々。

 本日7月23日は引き続き時化の為、船は操業出来ず。従い明日24日の解体はありません。まだ梅雨が明けていないような天候ですね。それでも既に14頭捕獲完了、残りは12頭。そう心配することはないでしょう。
 昨日は皆既日食の話題で持ちきりでしたね。当地は恐らく70%程度の部分日食であった筈でありますが、上空は雲におおわれており、確認できませんでした。それでも、11時半頃和田浦のビーチを見ていたところ、やはり単なる曇天とは異なった、何とも暗い風情でありまして、かなり強い印象を心に刻みつけました。報道によると動物園のキツネザルが寝床に帰る準備をしたとの由。やはり人間も含めた地球上の全ての生物は全て太陽のエネルギーをいただいて生きており、本能的に太陽の変化には鋭敏に反応するものなのでしょう。今回の大騒ぎもそんな人間の本能に基づくものですね。南の島に滞在された皆さんはこんな天候で悔しい思いをしたかもしれませんが、期待は裏切られても旅は残る。皆既日食のよる大地の微妙な変化、自分自身のこころの変化を感じられ、何か強烈なものをこころに刻みつけられたものと推察します。
 魏志倭人伝に記述されている邪馬台国の卑弥呼は太陽神に仕える巫女のようなものだったと考えられています。物理学の領域においては、コンピューターシミレーションにより具体的に西暦何年に日本のども地域で皆既日食があったか、全て明らかにすることが出来るとの由。何でも卑弥呼治世の少し前と治世中の短い期間に2回、日本列島では皆既日食があったらしい。天の岩戸の神話は明らかに皆既日食を暗示しており、時系列的に考えれば「卑弥呼=天照大神ではないか?」といった仮説を読んだことがあります。
 いずれにせよ、今回初めて皆既日食というものが生物としての人間にとって結構すごいことなのだ、とわかりました。次は26年後、もし生きながらえていれば、是非見てみたいものですね。それでは。
 

本日7月22日は時化の為操業せず。明日23日の解体はありません。

土用の丑のあとさき  うなぎは鰻屋で

 7月19日(日)は土用の丑の日。スーパーマーケットの売場では13日の週からうなぎの蒲焼きに大きなスペースを割き、その準備に余念がない。想えばここ数年、食品の原産地偽装問題がメデイアで大きく取り上げられ、昨年はうなぎがその標的になった。また一昨年の今頃のことであったか、台湾発福岡行きの飛行機が福岡空港着陸時に炎上した。その飛行機には何でも「日本産のうなぎ???」が積み込まれていたらしい。だが焼き具合は今ひとつだった、などというブラックジョークが水産業界に流布されていたことを記憶している。
 先日、和田町にて実施された「第61回IWC(国際捕鯨委員会)総会結果報告会」に出席した。この会合では毎年和田町鯨食文化研究会の皆さんが出席者にくじら料理をふるまうことが慣例となっている。公民館の調理室を訪れると、鰻屋の若主人のNさんが働いている。僕は思わず「Nさん、今日お店やっていますか?」と聞く。頭に残る土用の丑の日の広告。そしてNさんの顔。「久しぶりに鰻屋でうなぎを食べたい。」と思ったのだ。そして同じくそこで働いている旅館業のKさんが言う。「実は週末に宴会を頼まれましてね、それがどうしても鰻の蒲焼きを付けてくれって言うんだ。スーパーで買ってきたものでもいいからって。でもさすがにそれを出す訳にはいかねえ。うちは鰻屋じゃねえ。うなぎは鰻屋で食ってくれって、断ったよ。」確かに真面目に蒲焼きをつくるには、活鰻(生きた鰻)を仕入れ、それをさばくことから始めねばならぬ。死んだうなぎではさばけないのだ。さらに数十年間うなぎを焼く時にポタポタの落ちる旨味のつまったタレを回収して、それに醤油やミリンを足して使っている鰻屋のタレと同じものが一朝一夕に出来るものではないのだ。さらにKさんは言う。「本当は土用の丑の日の後にうなぎを食うと旨いんだよ。鰻屋のタレの旨味が強くなるからさ。」
 その日の夕刻、我が家族は早速Nさんのお店を訪れた。子供達は「おお、今日はうなぎか。」と目を輝かせる。実家の慣例に従い、柳川鍋(泥鰌鍋)と蒲焼きを注文する。やはり旨い。また待ち時間に手づくりの香の物でビールをいただくのが何ともいい。そして今回は知人に勧められてカツ丼を1杯注文した。これは家族5人でシェアーしたが、すこぶる美味であった。確かに鰻屋のタレが旨くない筈はなく、柳川鍋を数十年出してきた「卵とじ」の技は研ぎすまされているに違いない。翌日その経緯を友人に話したら、この店の親子丼は絶品だと言う。次回は親子丼をいただかねばならぬ。
 食べ物は確かに「もの」である。しかし心をこめて調理された食べ物はもはや単なる「もの」ではない。生き物だ。人々はその心のこもった食べ物から、日々を生きる元気をいただくのだ。そしてそれは当然家庭料理にもつながることであろう。極端なことを言えば、心のこもった食べ物を食べさせてもらえない子供達は、「食べる」という人間の根源的な楽しみを知らされずに過ごす。そしてその殺伐とした食べ物への感覚はその子孫に受け継がれてしまう。まさに負の連鎖である。房州の子供達に地場の心のこもった食べ物を食べさせてあげたい。多くの子供達がいつか故郷を発つであろう。その日迄に、そんな食べ物を十分に味わって欲しい。そして異郷にあっても、時には故郷の山河と人々、そしてこの地の食べ物を想い起こして、帰郷して欲しい。常々、そう念じている。
 少々説教じみたことを書いてしまった。たかが食べ物、されど食べ物。皆さん、この土用の丑の日が過ぎた今、鰻屋さんに行ってみてはいかがでしょう?お店はすいているでしょうし、うなぎの旨味の強い蒲焼きが食べられる筈(理屈)です。うなぎが苦手な人はカツ丼か親子丼で行くも良し。充実した晩餐となること受け合いです。

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