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外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

房州の秋

 船の方は引き続き三陸をベースにツチクジラ操業を継続しておりますが、相変わらず海況が悪くて、なかなか働けず。ここ2年ツチクジラ操業については不漁に苦しんで参りましたが、今年の8月は房総沖のツチクジラの発見が少なく、それに船員のコロナ感染という事件(?)もあって、いい時期に働けなかった。とにかく今後も引き続き操業を継続しますが、残念ながら今年もツチクジラの不漁は確定的です。この房州の地で働いていく中では、ツチの不漁は本当につらいところであります。

 昨日NHKのクローズアップ現代で、「海水温上昇に拠る魚類の移動」という問題が論じられていましたが、秋刀魚・鮭・イカといった本来供給量の大きい魚種の生息海域が変わり、それらの魚種は軒並み不漁に見舞われている。港に揚った魚は地場の水産加工工場等での原料となって、地場経済を潤す構造となっています。そういった意味でも、現在日本の漁業・水産業は危機的な状態にあると言えるでしょう。我々の捕獲するツチクジラやミンククジラの不漁も、この水温上昇の影響を受けているのではないか?特にツチクジラの不漁が3年も続くと、水温上昇の影響を考慮せざるを得ない。そう感じております。大変なことが起こっている。そう実感しています。

 例年9-10月は北海道に滞在していましたが、今年は久しぶりに房州に8ー10月に滞在し、残暑を味わいました。久しぶりの残暑、やはり予想した以上にきつかった!彼岸花の咲く頃はもう少し涼しかった様なイメージがありましたが、実際にはそうでなかった。「涼気と彼岸花」という美しい組み合わせは幻でありました。残暑の気候に慣れていれば、この時期をもう少し愉しめたかもしれない。そう思いますが、どうも気候が体に合わない感覚が強かった。まあ今年は個人的に厄介な仕事も抱えていることもあるのだろうけど。

 今朝は久し振りに裏山を二往復散歩してきました。ようやく秋らしい風景を愉しめる雰囲気になってきました。それでも、厄介な問題を抱えていると、その問題から逃避すべく、「本を読んでいる内に寝ている」ということが多くなります。

 なかなか難解で前に進みませんが、引き続き井筒俊彦さんの書籍をネットで購入して、拾い読みしております。
荘子の言う「天籟(てんらい)」なる言葉を、井筒さんは以下の通り解釈(若松英輔著 悲しみの秘儀より引用)。

 人間の耳に聞こえないけれども、あの不思議な声が、声ならざる声、音なき声が、虚空を吹き渡り、宇宙を貫流している。この宇宙的声、あるいは宇宙的コトバのエネルギーは、確かに生き生きと躍動しそこにあるのに、それが人間の耳には聞こえない。

 こんな文章を読むと己が抱える問題も些少なものに思われてきて、ほっとしますね。時には解き放たれた気持ちになって、久しぶりの秋の房州の生活を愉しみたい!そう思います。それでは。


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