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外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

暗夜行路―二匹の猫の奇行―

 一昨夕は仕事で散歩の出発が遅れた。僕のお気に入りの「槇の集落」付近では、もう真暗。民家の灯りを頼りに歩く。

 突然「ニャオン!」という鳴き声が、、、猫が2匹、路上にいるらしい。真暗で気付かなかった。2匹の猫は僕の進行方向に逃げていくので、僕は必然的に猫たちを追いかける格好になる。
 その2匹のうち、1匹は鯖(サバ)猫、つまり黒色と灰色と白色の縞模様の猫。もう一匹は白地の上に茶色と黒色のブチを無秩序に散らした、何だかトンチンカンな図柄の猫だった。
 それにしても、そのサバの逃げ方が奇妙である。逃げるのであれば、素早くさっと逃げれば良さそうなものだが、「ニャオン!」と叫びながら、後方の僕の方を振り向きながら、逃げる。そのうちに、足の速い僕が猫たちに追い付いてしまうので、ようやく猫たちは横方向に逃げた。
 でも僕には、サバの「ニャオン!」という少し甘ったるい叫びと、奇妙な逃げ方が気になる。一体奴は何を考えているのか?

 そんな訳で、僕は小休止。後ろを向いてしゃがみ、「ニャオン!」とサバに声を掛けた。そうしたら、サバが寄って来た。そして僕の前で、腰を下ろし、さらにゴロンと寝転がって、腹を見せる。僕はサバの頭と背中、さらには顎の下を撫でる。そうしている内に、トンチンカンも僕の方に向かってくる。トンチンカンは僕とサバの横を、一定の距離を保ちつつ、前方に進み、さらに一定の距離を確保した後に腰を下ろし、サバと同じ様に寝転がって腹を見せている。トンチンカンは常に僕との間に、一定の距離を保っている。

 やがて僕はサバのところを離れ、前に、海に向かう。トンチンカンはその僕の行動に早速反応、横に逃げ出した。怖いのだったら、僕の方に寄ったりせずに、最初から逃げればいいのに。第一何故にトンチンカンはサバの真似をして腹まで見せるのか?トンチンカンは見た目も行動もトンチンカンと言う他ない。

 それにしても、奴らは一体何を考えているのか?ひょってして、奴らはヒトなる種に属する僕という個体を認識しているのかしら?サバの顎の下を撫でながら、僕はそんなことを考えた。確かに僕は奴らが飼われている(と思われる)民家の前を頻繁に通過している。猫は結構警戒心の強い動物で、普段は僕に近づいてくることはない。故に僕の方はサバとトンチンカンを認識していないのだが、案外奴らは僕を知っていて、暗夜近づいてきたのではないか?

 とまあ、そんなことで、猫の気持ちをあれこれ推察するのも、なかなか面白いものです。これも朝晩の散歩の(知的な?)効用とも言えるでしょう。そう言えば、霊長類学者の河合雅雄さん(臨床心理学で有名な故河合隼雄さんの実兄)は、NHKの100年インタビューの中で、「私が霊長類を、特にゴリラ・チンパンジー・オラウータン・テナガザルといった類人猿を研究するのは、遺伝学的にヒトに最も近い彼らの行動から、人間の本質を探究したいから。」とおっしゃっていた。そうですね、猫や犬でもその行動を観察するのは結構愉しいものですね。因みに日本は世界に冠たる霊長類研究の実績を誇りますが、その黎明期のことは、無茶苦茶に面白い(!)のに、案外知られていない様に思います。気が向いたら追ってそのことを書いてみましょう。それでは。

追記:今朝、件の槇の集落でサバの姿を探しましたが、不在でした。トンチンカンは民家の軒先におりましたが、僕の視線を受けて思わず(?)警戒の構え、、、、不思議ですねえ、昨夕のあの行動は一体何だったのでしょう?やはりトンチンカンの奇妙な行動は、サバとの「人間関係」じゃあない、「猫間関係」を理解しないと解けそうにありませんね。

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