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外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

グルーンランド売却?

 今日も穏やかな(?)残暑。30日には北に向かう訳でして、「残務を片付けねばならぬ」といったプレッシャーはありますが、少々気の抜けた状態。静かに過ごしています。明日は雨が降りそう。今日は夕刻の散歩をサボる訳にはいきません。明日は来房中のベルギーの皆さんが帰国する由。ベルギーの子供達の付き添いでいらした方はかつてお世話になった人。明朝見送りに行きたいと思います。

 この世の中、最近はすっかり対立ムードですね。経済的な相互依存が相当に進んでしまっているのに、その依存関係を修正しようとする動きが出てきています。「トランプ大統領以来」という言葉は、後世に歴史用語として使われるかもしれませんね。そんな中で(涼し気と言っては大変失礼な話だが)、グリーンランドの売却に関するニュースに接し、驚くと共に残暑が少しやわらいだ気がしました。荒唐無稽と言ってしまえばそれまでだが、これがよくよく考えてみるとそうとも言えないところが恐ろしいです。

 米国がロシアからアラスカを購入したのは19世紀後半(正確には1868年)のこと。これは史上最も安い買い物と言われています。そう考えれば必ずしも有り得ないこととは言えない。但し、当時と現代の違いは「居住者の人権」という問題が慎重に考慮されねばならない、ということです。このデイールは基本的に「デンマークが米国に売却する」ということになるものと推察されますが、デンマークの首相はそれを明確に否定しています。またデンマークの人々の人権に対する意識は非常に高い。NHKのドキュメンタリーで、デンマークの若者がIS(イスラム国)に加入・戦地に赴こうとしているのを、周囲の人々が個人の意思を尊重しつつも、何とか差し止めようとしている様子が描かれていました。僕の感覚で言えば「ゲンコツ一発問答無用」で止めるところですが(これでは人権蹂躙ですね)、デンマークの人々は個人の自由を尊重する立場から、極めて慎重にある若者のIS行(イラク又はシリア行)を差し止めよう努力。そしてその番組では、結局それを止められず、関係者がその苦悩を語るのです。そんなお国柄ですから、グルーンランドの人々とのすり合わせもせずに、こんな乱暴なデイールを進める筈はありません。

 それでも、必ずしも荒唐無稽と言えないのは、グリーンランド(以降外務省用語の「緑国」という言葉を使います)はデンマークに属する自治領という位置づけでして、通貨・軍備等のいくつかの領域を除けば、緑国自治政府が大半のことを自前で決めることが出来からです。デンマークには緑国の他に「フェロー諸島自治政府」もあり、夫々人口は5万人程度。両国とも捕鯨国でありまして、僕には馴染みのある国々ですが、IWC等の国際会議で「デンマークには3つの顔がある」とよく耳にしました。例えばデンマークはEU加盟国ですが、緑国やフェロー諸島は、その200海里以内の豊かな漁場がEUの共同管理となることを嫌い、EUに加盟していません。

 故に、彼らはデンマーク本国から独立することさえも可能な訳であって、もし緑国の人々がそれを望むのであれば、デンマークから独立した上で、米国に自主的に併合さえるオプションもあり、ということになりますね。

 僕にはフェロー島出身の旧友がおりまして、4年前だったか、彼とかの地を旅し、元商工大臣という人にも会ってきました。フェロー諸島沿岸では英国と同様に海底油田が発見される可能性がある由にて、それを期待して独立を志向する人々もいるらしい。漁業においては、EU諸国やロシア政府等と交渉して自国海域に外国船を入漁させる見返りに、フェローの船が他国水域で漁業をする等、人口5万にも満たない国が結構自律的に外交活動を展開していることに驚愕しました。

 我が旧友はこんなことも言っていました。

 「独立してさあ、もっと自由に魚を獲るのも悪くはないけど、そうなると自前でコーストガート(日本で言う海上保安庁)なんかも持たないといけないでしょう。ロシアの船も入ってくるし。でもさあ、それは結構高くつくんだよねえ。だったらデンマークに属したままでさあ、デンマーク本国のコーストガードに違反なんかを取り締まって貰う方が安上がりじゃあないかなあ。」

 全くもう、抜け目のない悪い奴ら!でもこの位の根性があれば、自国を喜んで米国に購入して貰うかどうか、自分で決められるでしょう。彼らのことだから、兄貴分のノルウェーや隣りの島国アイスランドの後ろ盾を得て、デンマーク本国政府とつるんで、自分等の都合のいい様にうまいことやりそうです!

 という訳で、トランプ大統領、いい気になって、そんな(歴史的な?)ビッグデイールに手を染めると痛い目にあいますよ!それでは。




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