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外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

入浴剤の光と影

 引き続き北の街にて吉報を待つ生活を送っている。尤も晩秋の北の海は風が強く、なかなか働かせて貰えない。宿は漁業者の出入りの多い昔ながらの旅館。毎朝晩美味しい食事をいただき、盛り場から離れているので夜な夜な出歩くことも無し。健康的な生活と言えそうが、生活は単調になりがちではある。

 それでも「昔ながらの旅館」での生活には発見も多い。女将さんの言葉や振る舞いに人情を感じる。齢の所為か改元が故か、最近無意識に己が「昭和の体験」を近年のそれとの比べながら相対化している自分に気づく。
 
 一度に3-4人が入れる程に大きな旅館のお風呂の入浴剤の色と香りが懐かしい。想えば(バスクリーンなる入浴剤の)橙色の粉末を風呂に少量入れるとお湯は黄緑色に変わり、風呂場がえも言えぬ良い香りに満ち溢れるのは子供にとっては大きな驚きであった。友の家でそれを経験し、母親にねだった記憶がある。

 かくして懐かしい入浴剤の芳香と色を楽しみながら風呂に入っていると、ふと思うことがある。そうか、お湯に色を付けることによって、湯の汚れがわからなくなるのだなあ、と。入浴剤はお湯を綺麗な色に変え、麗しい芳香を発し、成分によっては湯冷めを防止する。一方で昔は「お湯を捨てる」なんて勿体ないことはしなかった。家庭でもお湯は銭湯や旅館の風呂と同様に、皆で共有するものだったのである。故にお湯を汚さない様に指導されたものだ。それでも大勢の人々が入浴すれば、お湯は汚れる。実はこの入浴剤の「色」が旅館や銭湯にとってとても有益なものであったのではないか?今回そう思い当った次第である。

 こんなことを書くと、「清潔好き?」の平成世代は顔をしかめて言うかもしれない。「お湯が汚れているのがわからないのは芳しからず」と。いや、そうではないだろう。故事(漁父の辞)に拠り、汚れたお湯で体を温めて足を洗い、清らかなお湯で頭を洗えばいいのだ。人は普段それを無意識にやっているではないか。外国を旅して「浴槽のないこと」に味気なさを感じる日本人は結構多い筈である。やはり体を温めるには日本式に限る!お湯が少々汚れていてもいいではないか。

 とまあ、八戸の旅館にて無駄話を書いておりましたが、僕の方は一昨日和田浦に戻りました。そしてその「無駄話」の執筆を完了したところです。初冬の気象はなかなか厳しいが、もう少し「和田浦のツチクジラ漁」を頑張ってやってみたいと思います。詳細は別途このブログで紹介しましょう。それでは。

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