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外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

本日11月21日船は操業中です。

 本日11月21日、船は操業しています。しばらく気象が悪く、久しぶりの操業です。尤も週末は浪風とも強く、雨が降る予想です。天気図を見た感覚では週末は崩れ冬型(西高東低)。本来「冬型=快晴強風」ということになりますが、どうも南方海域の台風の影響に拠る風浪雨の様ですね。この時期に台風の影響を受けること自体驚きですが、秋の天候は猫の眼の如く変わります。

 そんなことで、陸上の仕事の方は漁待ちで待機する状態ですが、不思議なもので最近房州の定置網にミンククジラとザトウクジラが1頭づつ混獲されまして、当社ではその解体処理を行っています。ザトウクジラは南極海捕鯨の先駆けとしてノルウェーが20世紀初頭に捕獲したことが知られていますが、恐らくは60年以上商業ベースでは捕獲されていない鯨種です。それが定置網に混獲されて市場に流通する訳ですが、やはり市場関係者の間でも極めて馴染みない鯨ですね。肉は綺麗な赤色ですが、味の方は「味も素っ気もない」といった印象。でも逆に言えば、「独特の癖」が故に鯨肉を食べない人々は結構な数存在する訳でして、案外「如何様にも味を調られる食材」とも言えそうですね。

 ザトウクジラは遊泳速度が遅く、その小鯨はシャチのターゲットになり、捕鯨船にとっても獲りやすい鯨種。一方でその繁殖率は極めて高く、「現在では北極海も南極海もザトウクジラだらけ」と指摘する研究者もいます。尤も手羽と尾羽が極度に発達した鯨種類故に、赤肉はいくらも生産出来ません。同じ鯨類でも、種類によって生産出来る部位の量も味も異なる。その見本の様な鯨です。

 それに加えて(北欧の現捕鯨国以外の)欧米史においては、概ね「鯨=油」・「鯨の赤肉はペットフード用の原料には使える」といった程度の認識でした。ザトウクジラの食味自体を云々するのは極めてマージナルな思考と言えそうですね。そう言えば昔アラスカでのIWC会議にてグリーンランドの女性が「グリーンランドの人々は本当はザトウクジラが一番好きなんです。」と言っていたことを思い出します。確かにザトウクジラはセミクジラと同様に捕獲しやすい鯨種。辻褄は合いますね。

 という訳で、今年の漁も最終盤。気を付けて働きましょう。それでは。

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