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外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

夏の和田浦のツチクジラ漁は一旦終了。 秋に再開の予定。

 本日8月6日、当初船は操業する予定でしたが、昨夜の時点で急遽操業中止を決断。オホーツク海に向かう準備を始めております。従い今朝の1頭の解体をもって和田浦のツチクジラ漁は一旦終了することとなります。これより船はオホーツク海に向かいます。そしてミンククジラの捕獲枠を消化した後に和田浦に戻り、秋にツチクジラ漁を再開する予定です。

 全国的に夏本番の様相。当地のツチクジラは基本的には「夏の食べ物」です。故にようやく(折角)夏が来たのに、漁を中断するのはやはり違和感はありますね。しかしながら先日先島列島を襲った台風(現在は温帯低気圧)が明日7日に日本海を通過し、太平洋沿岸は強い風が吹く予想。その後も日本海に前線が停滞する見込みで、それが太平洋岸の海況に悪影響を及ぼし続ける予報。本日6日は「十分に働ける」海況ではあったが、ここで無理をすると、オホーツク(北海道北東岸)に回航するチャンスを失いかねない。下手をするとお盆の頃まで操業も移動も出きない状態で、房州で足止めされることになりかねない。そんな懸念から急遽和田浦の夏のツチクジラ漁の中断を決断した次第です。

 秋のツチクジラ漁の再開は、恐らくは9月下旬頃になるかと踏んでおります。尤も「ミンククジラの捕獲枠を消化した後に」と簡単に書きましたが、そのミンククジラ達は現在オホーツク海を泳いでいる訳です。そこで船を動かすことによって、一個体を見つけ、それを追いかけて獲らせて貰い、解体して鯨肉を出荷して、皆さんに食べて貰う。その「一個体の捕獲・解体・出荷」を何度も何度も繰り返して、ようやく捕獲枠が消化され、和田浦に戻る。そういうことになります。

 サラリーマン時代は水産物の貿易の仕事をしておりましたが、「ああでもない、こうでもない」等と議論をしている内に、「まあ、まだ泳いでるイカの話をしている訳だから、そんなに細かいことを心配していても仕方ないねえ。」等と嘯き、結局飲み屋に繰り出す、ということがよくありました。この不確実性が漁業という仕事の本質ですね。

 それにしても、中途半端な形で終わってしまった夏の漁。まあ、7月上中旬の全く働けなかった期間を考慮すれば、致し方ないことか、と考えています。考えてみれば、4月上旬から5月上旬にかけての1ケ月間の鮎川・八戸でのミンククジラ漁も全く駄目だった。5月中旬からようやく漁が本格化し、事なきを得たのが実情。尤もコロナ禍で販売状況は厳しかったが。そうそう、この仕事は時に「事態を素直に受け入れること、諦めること」も大切な要素ですね。まあ、オホーツクのミンククジラ漁、そしてその後の和田浦のツチクジラ漁の再開に向けて、元気に働いていきましょう。かくしていろいろな状況に直面しながら、仕事を進めていく。今年が(ミンククジラの)商業捕鯨再開の実質的な初年度。従前と比べればより自由になった漁期の設定。それを生かして、多様な条件を考慮しながら、より合理的に働いていく。気象等の「自然」の条件に左右される仕事ですが、まあ、それなりに学んでいけるものでしょう。それでは。

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