外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

明るい疑痛風患者の手記

 前回「さらば 夕焼けの街 釧路」と書いて、颯爽と釧路を後にしたのですが、帰路にてちょっとした事件がありました。昨夜帰宅しましたが、本日は病気療養中であります。今回は、あまり颯爽と行かなかった釧路からの帰路の顛末を書きましょう。
 釧路を発つ5日ほど前の朝のことだったか、左足踵(かかと)に違和感が。まあそのうちに直るだろうと思い、足を引きずって生活をしていました。が、結局直らずそのまま釧路を発つ日を迎えました。時化の日は夕焼けの街の探検に精を出し、10km以上サンダルで歩く習慣がアキレス腱を傷めたのか? マズイ! でもまあ仕方ない。という訳で会社の仲間と阿寒湖・オンネトー・野中温泉に立ち寄った後、日高山脈の野塚岳付近を掘りぬいた通称「天馬街道」経由して苫小牧まで走り、仙台行きのフェリーに乗船。ところが僕の足の状態は益々悪化し、歩くのがしんどい。船の食堂ではコーヒーを取りにいくことさえ難儀で、若き仲間O君にコーヒーを取ってきてもらう。「O君、オンネトーのオッシー事件で聞いたことある?今日見物に行くオンネトーはエメラルドグリーンの小さな湖だが、近くの温泉宿の主人が小型の恐竜と思しき生物を発見して大騒ぎになったんだ。そこで関係者が徹底的に湖を調査探索したところ、その小型恐竜は実はワニだったんだ。」などと今朝O君を騙したばかり。罰が当たったとしか言い様がない。夕食後フルートとピアノのコンサートを楽しんだ後に船室に戻るが、手すりにつかまって歩くのがやっと。トイレに行くことさえ難儀で、そのまま寝ることにする。女性中国文学者の書いた「酒池肉林」という本を読みながら就寝。何でも隋の煬帝が黄河と長江をつなぐ大運河を建設した目的は、風光明媚な江南への行幸が目的であったとのこと。さらに彼は高さ13米・長さ590米の四層の巨大な船に後宮の佳麗・宦官等数百人を従えて行幸。さらに諸侯や官僚、僧侶、道士が乗った数千隻がこれに従い、この大船団の長さは100km以上に及んだというから信じがたい。
 翌朝食事に行くが、足の状態は益々芳しからず。トースターでパンが焼けるのを待つのがしんどい。そこで隣席の網走のTさんが「Sさん、それは間違いなく痛風ですよ! 僕も経験があるからわかるんです。」とのたまう。「いやあ、確かにビールは毎日飲んだけど、歩いて体重は減っているのですよ。昨日温泉で計ったら4kg減。そりゃあないでしょう。」食事後また苦労して部屋に戻る。Tさんが今回初めて発した「痛風」という言葉に僕の頭は次第に支配され始める。そうだ、釧路に来る前に血液検査をやったが、その結果を聞いていない。主治医のM先生に検査結果を聞いてみよう!携帯電話が使える状態になるのを待って、房州のM先生に電話する。電話で事情を話すと、M先生の奥さんはカルテを見ながら「そうですね、確かに尿酸値のところに米印が付いていますね。先生に代わりましょう。」そしてM先生曰く、「尿酸値は8.3でした。痛みがあるのなら、整形外科にいって、事情を話して診察を受けて下さい。」とのことになった。当初石巻に二泊して仕事を片付ける予定であったが、この状態では仕事にならない。早速予約していた宿をキャンセルし、同行しているAさんにS整形外科に連れて行ってもらう。別れ際、網走のTさんはにっこりと微笑んで、僕に握手を求めてくる。同類相愉しむという訳である。荷物を持つことさえ苦しいので、財布と読みかけの文庫本のみを持って病院に入る。
 僕の頭はすっかり痛風モード。こんな「酒池肉林」などという本を読んでいること自体、故河合隼雄の書いた「意味のある偶然」なのか、と苦笑する。石巻の整形外科医のS先生は淡々とした愉快な方だった。「アキレス腱のクッションの部分の炎症ですね。痛風の疑いは高いと思います。炎症と痛みを抑える薬を処方します。帰郷後検査をして下さい。」と。そして最後に「今日のビールは1本程度にしておくように。」などとも言われる。同行のSさんに病院に来てもらって、我が家に向かう。途中で「カラオケで愉快に防犯」シリーズの替え歌の作者、イワナヤM氏に今回寄れない旨を電話したが、M氏は実に愉快そうに「じゃあ、お大事に。次回は焼酎をしこたま用意して待っているから。」と言う。幸い痛むのは左足なので、運転の方は問題なし。夜自宅着。薬を服用した結果、たいぶ楽になった。
 そして、今朝主治医のM先生のところに向かう。体重を測定したところ、釧路へ向かう前の検査で計った体重と同値である。思えばひなびた湯治場の体重計などを信じて悦に入っていた僕が馬鹿だった。やはりひなびた湯治場には全く整備されていない体重計が似合う。確かによく歩いたが、歩くたびによくビールを飲んだことも事実である。釧路では店に入って「とりあえずはビールを。」というところから始まるが、その後に知り合いが来たりするとビールが増えるのだ。確かにそんな生活をしてきた。僕の頭は益々痛風モード。網走のTさんの「薬を飲めばすぐ直る。」という言葉に勇気づけられる。この冬は久しぶりに山に入る。骨やアキレス腱の炎症よりは痛風の方が好都合だ。これからトレーニングに励まねばならず、痛風予防の食事療法をするということになれば、体重減も期待出来て、まさに一挙両得である。
 M先生の見立ては、「痛風でない可能性が高いが、血液検査の結果を見てから判断しましょう。」というものであった。何だか不思議とがっかりしてしまった。尤も痛風が好ましいということではないのだが、、、、。
 とまあ、こんなことがありました。本日の病気療養は悪くはありませんでした。が、楽しみにしていた房州の秋の散歩はここ数日お預けになりそうです。我が犬もがっかりすることでしょう。また歩くことが難儀だが、ぼちぼちと働いていきたいと思います。それでは。また書きましょう。

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