外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

釧路より帰郷しました。

 先週末、釧路より帰郷しました。今秋の釧路でのミンク鯨を対象とした沿岸域捕獲調査は標本の採集が順調に推移し、予定よりも早い帰郷となりました。それでも、釧路を発つ前、帰路、帰郷後と「挨拶の意味」を込めてお世話になっている人々にお会いしてきました。夜に会えば、「まあ一杯やりましょう。」ということになる訳でして、そんなことが重なり、相当に疲弊している自分を感じます。酒を控えられれば、値上げを機にタバコを止められれば、肉体的にはもっと楽なのですが、なかなかうまくいきませんね。そんな訳で未だ「釧路からの帰路」といった感覚から抜け出せないでいる。当地房州の天候は不安定で、暗い高曇りの日が続いています。体調がさえないここが重なり、どうも元気が出ない。釧路での生活から決別し、また房州での生活を始めよう!そんな気持ちから、久しぶりに何かを書いて、ブログを更新したいと思います。

「今秋の釧路の調査は順調に推移した」ということは時化の日は少なく、忙しかったことを意味します。確か休日は2、3日しかなかった。例年であれば、釧路の秋の風物を題材に何か書いてブログを更新するのですが、今年はそんな余裕がなかった。それでも一度釧路湿原には行ってきました。10数kmの木道を3時間弱歩くのですが、秋の湿原はまあ一般的に言えば極めて見所の少ないところ。目立つ草花と言えばトリカブト程度。その鮮やかな紫は見事だが、やはり猛毒の野草というイメージは残ってしまいます。湿原には高層湿原と呼ばれる一帯があり、そこには多様な高山植物がある。夏にはそこで可憐な花々を愛でることが出来るのでしょう。また晩秋になれば、湿原を覆う葦は全て枯れ、そこに陽光が差せば湿原は黄金色に輝くのでしょう。そして冬が訪れ湿原が雪に覆われその上に丹頂鶴が舞えば、、、、。そういった意味では秋の湿原はいかにも魅力に欠けると言わざるを得ません。でも僕は毎年必ず出かけて行って、10数kmの道を黙々と歩く。

湿原を訪れる僕が「主体」であって、僕が訪れる湿原が「客体」であると考えれば、その「客体」は初秋という時期においては「主体」にとってはあまり魅力的とは言えない。ただここ10年毎秋この湿原を歩いていると、その「主客」が同化していくと言うか、湿原に僕が行くのではなくて、僕が湿原の中にいるのだ、と気づく。そんな感覚になると、微風に葦が揺られて立てる「さらさら」という音に気づき、その湿原の「声」を心地よく聞いている僕自身に気づきます。湿原内の溝と言ってもいい程の小さな流れに今年は鮭が暴れる音を聞かなければ、「確かに今年はまた水温が高くて、こんな溝にまで鮭は遡行でしてこないのだなあ。」などとも考えます。僕は来秋も多分この湿原に身を置くことになるでしょう。10年も同じ時期に同じ場所通っていると、時間の流れ、そしてその流れの中でとりあえず生きてきた自分自身の生活、想いを断片的にではあるが、まるで他人事の様に思い出すことがあります。多分「歩く」という行為が、僕の精神に穏やかに作用しているのでしょう。

 そんな訳で今年は「美しき夕焼けの街」を徘徊する機会には恵まれませんでした。それでも時間が空けば、幣舞橋を越えて釧路発祥の地である米町から弁天浜付近を何度か歩きました。弁天浜ではおばちゃんが昆布を干していて、「美味しいから一本持っていきな。」とご好意をいただきました。その甘くて何とも旨い干昆布(時には砂でジャリっとするが)を囓りながら、高台になっている米町公園から釧路の全景を眺め、「さて今日は何を食べようかなあ。」と考えながら、また幣舞橋を渡る。かくしてまたなじみのお店で夕食をご馳走になります。ただ今年はあまり時間がなかったので、何度も顔を出すことは出来なかった。それと好物のトンカツやカツ丼は精々週に1回か2回、一方で橋向うの寿司屋さんの干瓢巻きに感動したり。来年は齢50の年を迎えます。食べ物に対する嗜好も微妙に変化してきたことを感じます。一方で馴染みの食堂のおじちゃんやおばちゃんは毎日淡々と美味しい食べ物を出してくれます。近年ご主人を亡くしたお店もありますが、「お客さんが来てくれる限り、お店は閉めない」とおばちゃんは無休で頑張っています。そんなところに、飲食代というお金では割り切れない人情を感じる。やはり人間はお互いに繋がっているという実感無くして生きられないもの。そう感じます。

という訳で、とりあえず釧路での生活をこうして書くことによって整理することが出来ました。当地房州でもこれから秋が深まっていきます。帰郷の日、久しぶりに次男と共に犬の散歩に行きましたが、彼岸花は概ね枯れていました。風に揺れるススキと吾亦紅の暗い紅色に房州の秋を実感しいます。あの少しとぼけた感じの花を誰が吾亦紅(われまた赤し)と名付けたものか、感心しますね。それでは。気が向いたらまた書きましょう。

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