外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

本日2頭捕獲。明日8/11の解体は午前11時より。加えて枯れ葉剤除去の話題について。

 本日8月10日は夕刻2頭捕獲しました。明日8月11日は1頭目を午前11時より解体します。2頭目は午後3-4時頃解体開始の見込みです。明日は朝はゆっくりですが、長い一日になりそうです。まさに真夏の昼の仕事、暑そうですねえ。

 昨日、米国が戦時にベトナムで散布した枯れ葉剤の除染の事業を始めることが報道されました。世界経済の比重が人口が多く高い経済成長が見込まれるアジア地区に移行していく中で、中国の影響力に対抗する意図もあるとされます。いずれにせよあんな猛毒を散布したまま放置することは人道的に許容される筈はなく、それが除去されていくことは当然とは言え、いいことには違いない。それでも米国は枯れ葉剤によって子々孫々の健康にまで影響を及ぼす深刻な健康被害を受けた人々に対する補償は拒否しているらしい。日本の原爆と同様の「戦時故」という理由なのか、或いは厚かましくも「枯れ葉剤散布と健康被害の因果関係を否定」しているのか、報道ではその点がはっきりしません。

 「枯れ葉剤」と聞けば、私の様な捕鯨関係者には忘れがたい記憶が甦ります。1972年にストックホルムで開催された国連人間環境会議において、ホスト国であるスウェーデンのマルメ首相はベトナム戦争で散布されている枯れ葉剤(ダイオキシン)の問題を徹底的に討議する意向であったとされます。しかしそうなったら米国の面目はつぶれ、米国国内の環境保護団体の攻撃の矛先は米国内の産軍学複合体に向かう。それを懸念した米国政府は環境保護団体に恰好のオモチャを提供しました。それが「商業捕鯨の10年間禁止」という議題です。米国政府は環境保護団体の人々をインストラクターとして米国内の小中学校に派遣、「反捕鯨思想」を教宣します。当時からワシントンにいらした通訳・ロビイストの中村忠彦さんは「海のないテキサス州の子供達から、捕鯨中止を求める手紙が毎日数千通日本大使館に届いていた。」とおっしゃっていました。その商業捕鯨モラトリアムが採択され、日本もそれに従うようになって早二十余年。当初の「10年間禁止」が毎年更新されている感じですね。様々な科学的知見が得られているにも拘わらず、欧米の人々の大半は「捕鯨は禁止すべきだ、何故なら鯨は減少しているから。」と信じている。90種類近い種、そして各種には資源として独立している複数の系統群が存在しているのは自明であるにも拘わらず、彼らは引き続き胸を張って「鯨(という記号?)は減っている。」と子供達に教え続けているのである。

 ついつい書いてしまいました。でもダイオキシンを散布されて放置されることと比べれば、捕鯨の問題なんて大した問題ではない、まさに「オモチャ」に過ぎないのかもしれない。こういった巨大な国際政治の因果の連鎖を考えれば、事態を達観し、まあ仕方ないか、とも思う。それでも、自分なりの必要なこと、大切なことについては、まあそう激高せずに、正しいと思われることを淡々と主張していきたいと思います。「鯨のたれ」を肴に一杯飲みながら、「こいつああ、うめえなあ!」などとささやかな幸福を感じることもまた人生でありましょう。それでは。



 

 | HOME | 

FC2Ad

プロフィール

gaibou

Author:gaibou
FC2ブログへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する