外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

明日8月23日の解体はありません。

 本日8月22日、船は操業しましたが、午後になって風強く白波が立ち、操業をあきらめました。従い明日8月23日の解体はありません。少々台風の、即ち東西の大きな気圧のギャップの影響が出ている様です。

 天候の方は、日本列島東岸の高気圧の勢力が強く、天候は安定し、引き続き残暑の日々が続きそうです。南西の台風の余波が気になるところですが、今後のその影響は軽微であろうと読んでいます。

 天候はいいのですが、やはりこのツチ鯨という生物は昔から夏に房総沖に多く来遊するもの。従いまして8月も終盤となると、やはり来遊する群数は減ってきます。そんな条件下の操業、なかなか大変ですが、とにかく31日まで頑張って働こう。自然相手の仕事、すべきことをして、後は天の采配に委ねることとなります。

 解体場には引き続き子供達の姿があります。親の宿題(自由研究)のサポートかと思われ、微笑ましくもありますね。時には「解体ショーの予約をしたくチケットを買いたいのですが、、、」といった問い合わせもありまして、笑ってしまいます。本来子供達は風土に育まれるもの。私が子供の頃は、下校時に鉄工所の溶接作業を眺めたり、鉄を拾って(かっぱらって?)くず鉄屋さんに持ち込んだり、大工さんの仕事を眺めたり、誰かさんの葬式行列があると聞けばキャラメル目当てに飛んで行く、ということで、お金を使うのは駄菓子屋で今想えばささやかに熟考熟慮の末に使う、というものでした。「見物にお金を使う」ことなど、思いもよらなかった。という訳でして、この夏の鯨の解体見物は、鉄工所の作業風景の見物と同類のものです。前にも書いた通り、見学者を受け入れる様な構造になっていなので「自分の身は自分で守る」様注意を喚起していますが、一方で「何の脚色もない仕事の風景」と言えると思います。

 一方で近年のシーシェパードによる南極の調査船への妨害活動、「コーブ」という映画の影響による太地町のイルカ追い込み漁の対する妨害活動と同類の活動が当地のツチ鯨漁に対して行われるリスクが懸念されていまして、弊社も地元の警察署の皆さん、海上保安庁の皆さんに気を揉んでいただいています。こう考えてみますと、牧歌的な「仕事の風景、人々の営み」の見学以外の要素もあることは否めません。追ってそのへんのことを、私自身の考え方の整理する為にも、書いてみたいと思います。

 お盆が過ぎれば、当地の鯨肉需要は一段落、本来はこれから秋刀魚を食べる時期、ということになります。かつては鮮魚店の数は少なく、魚の流通は、多数の自転車による行商の人々によって担われていました。昭和30年代には、この解体場に100台を越える自転車が並んだと聞いています。その行商の人々はお盆まで鯨肉を売り、盆明けは秋刀魚を売っていた。当時房州には多数の秋刀魚棒受漁船がありまして、その秋刀魚が流通したのだそうです。現代のように食べ物が大量に外国から輸入されていなかった時代、食べ物の種類も少なかったのでしょうが、「誰もが季節のものを食べる」、まあ物質的には相対的に豊かとは言えないのだろうけど、「母なる自然に育まれた、なかなか美しい生活」といった感じもしますね。それでは。

 

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