外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

エジプトの政変に想う

アラブの春以来、中東の政治情勢の流動化が顕著な様だ。昨年はシリアのアレッポでの内戦にこころを痛めた。そして今回はエジプトである。30年も前のこと、私は病院の警備員+電話番で貯めたお金でトルコのイスタンブールに飛び、バスでシリア・ヨルダン・イスラエル・エジプトを放浪した。何も知らない若者がとにかく中東に旅立った。そんなことだったと思う。

 当時のエジプトはイスラエルとの間で平和条約(キャンプデイビッド合意)を結んだサダトは既に暗殺されており、最近アラブの春で失脚したムバラクの時代であった。旅の中でエジプトはアラブ世界の政治・経済・文化の中心であることを実感した。シリアの安宿では「エジプトから来た商人」と同宿した。エジプトはかつての胡椒貿易の中継地。現代でも多くの物資がカイロ経由で流れているものと思う。ダマスカスからアンマンへ向かうバスの中では、ラジオから流れる漫才に人々が大いに笑っている。そのバスで親しくなったパレスチナ系カナダ人が言うには、「エジプトのコメデイアンだ。」ということであった。

カイロでは韓国からヒエログリフを学びに来ていたPさんと知り合い、エジプト軍の上層部の人々が集うチアハナ(茶店)に出掛けた。水煙草と甘~い紅茶を愉しむ場所であるが、彼らはさかんに「我々は戦争に疲れたのだ。」と言っていたことを思い出す。アラブの大義に基づくイスラエルとの度重なる戦争、そして同国との平和条約の締結。彼らはその経緯をそんな言葉で表現していた。

彼らは他のエジプトの人々と同様に穏やかな人々であった。カイロから内陸のルクソールに向かう電車の車窓から見た、大河ナイルの雄大にして穏やかな流れ。僕はそんな感覚で、エジプトの人々を眺めている。僕は中東のどの国の味方をする訳でもないが、アラブの大国であって唯一イスラエルとの平和条約を結んでいるこの国の外交政策が変わると中東情勢は劇的に流動化し、泥沼の紛争を招くことは目に見えている。そしてその流動化がパレスチナ問題の解決に資するとは思えない。今朝エジプトに暫定政権誕生の報に接する。穏やかな現状維持の外交を志向し、民生の安定を重視する政権が形成されることを願って止まない。

 | HOME | 

FC2Ad

プロフィール

gaibou

Author:gaibou
FC2ブログへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する