外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

神無月朔日 陸中沖より

 昨朝釧路発、現在苫小牧発仙台行フェリーに乗船中。船は今陸中海岸の沖を航行している模様。やはり大海原よりも陸の見える海の風景に人々は引かれるらしい。船窓から景色を眺める乗客の大半は右舷に集まっています。そう言えば昔オレゴン州沖で操業する米国籍のすり身加工母船に乗船した際、研究及び(契約上の技術指導者としては甚だ頼りない)僕のサポート役で同乗してくれたK博士は言っていた。「陸が見えるのはいいよ。ベーリング海での操業は時折アリューシャン列島の島影が荒海に浮かんでいるのが見えるだけで、陰鬱だった。」と。

 10時頃には仙台港着。宮城の従業員を帰宅させ、鮎川事業所立ち寄った後、朋友いわなやの住む白石で一泊し、二日には和田に帰還します。

 和田を北へ向けて発ったのが9月1日だったから、概ね1ケ月の出張。例年は10月下旬まで都合2ケ月間釧路に滞在し、北国の初冬の訪れを感じながら帰郷した訳で、今回はどうも勝手が違いますね。昨日は例によって十勝川を渡り、広大な十勝平野を南下したが、今回は薄紫の菊の花が目立ちます。日高山脈を貫通するトンネル付近の高地の紅葉は未だ若し。北国ではこれから急速に秋が深まっていくことでしょう。

 今秋の釧路沖捕獲調査はその後も順調に進み、9月24日には目標(上限)の51頭目の標本採集を完了。件の捕鯨裁判の余波で採集頭数の上限が60頭=>51頭に減ったこともあるが、概ね昨年2ケ月かけてやった仕事を1ケ月でやってしまった訳で、忙しくなかろう筈はない。毎秋親しく愉快にお付き合いいただいている釧路の皆さんにはほとんど会っていない。勢い、釧路を発つ前の数日の間、集中豪雨的に梯子酒方式で「別れの一献」を傾ける。そんなこともあって体調不良。今朝はフェリーでの美味しい朝飯を抜く。今晩には朋友いわなやとの狂騒的宴を控えています。

 一方で房州の初秋の様子はどんなものか?ここ10年以上それから遠ざかっている。歳歳年年人不同、10年ひと昔、我がものの感じ方も然るべし。この房州の秋に、何か新しいものを感じることが出来るかもしれませんね。

 神無月朔日。今朝は日本の八百万の神々が山陰の出雲に集結している筈。普段は我が家周辺に散在するささやかな祠におわします神々も、今頃は彼の地に行っていることでしょう。神無き房州の秋、さて、いかにか生きん。

 船は現在金華山沖を航行中です。煙草を一服してきましょう。それでは。

後記
 一服後に同僚が現れ、「あの青い建物が当社の冷蔵庫ですよ!」と。僕の目では残念ながら見えない。あの震災より、早3年半。当社鮎川事業所も諸設備もようやく復旧。これから頑張って、いい仕事をして、お客さんに「美味しい!」と言ってもらえる様な製品づくりをしていきたい。心機一転、房州で頑張って働いていきましょう。また和田浦にて書きましょう。それでは。

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