外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

本日6月22日、船は操業中です。

 本日6月22日、船は1隻のみ操業中です。昨日ようやく2隻共当地に到着しました。ようやく夏が始まりますね。

 当社の船は今日は警察の銃砲検査を受けます。日本は銃砲の関する規制が厳格な国、警察は定期的に民間に保有されている銃砲の検査をし、それらが犯罪に使われることを未然に防いでいる。そして比較的犯罪の少ない安全な社会はこの規制に拠るところが多そうです。先日米国で起こった許し難いヘイトクライム、オバマ大統領は銃規制が緩いことが犯罪を防止出来ない大きな原因であることを指摘していました。

 尤も、クレーンで釣り上げなければ船の砲台から外せない、かくも重い捕鯨砲が犯罪に転用されることを心配するのはナンセンスな気もしますが、この法律の果たしている社会的貢献度を考えれば、つべこべ言うこともないでしょう。思えば、いつの間にか気づかない内に規制が当社の仕事に影響を及ぼしたことは過去何度もありました。随分前のこととなりますが、BSE騒ぎで牛の肉骨粉の生産・販売が禁止されました。一方で法律は「牛」ではなく「ほ乳類」を対象に規制しますので、鯨もその適用を受け、残渣を飼料用に使えなくなり、そうなると従前引き取ってくれた工場は引き取れなくなる。そんなことで結構苦労した記憶があります。

 最近はさらに困ったことに悩まされています。環境省は平成19年に港湾の底に溜まった汚泥の処分について、厳しい規制を始めました。詳細は知りませんが、多分東京湾等のかなり劣悪な港湾の汚泥問題に絡んで施行された法律と思われます。この法律は、汚泥の衛生状態をチェックし、その状態に拠って処分方法を規制すると共に、それを海洋に投棄する場合には、その投棄によって、海底の状態がどうなるか、どんな影響が出るか、そのアセスメントを求めるものです。僕に言わせれば、房州沖の水深数千メートルの海底に捨てて何の問題があるのか、昔からやっていることではないか、沖には潮流があるでの、砂は相当に拡散される筈だ、ということになるのですが、それを証明しなければならない由。陸に揚げれば、その影響は簡単にアセスできるものの、今度はなかなか捨てる場所がない。陸上には人間が住んでいる訳で、「問題なく捨てられる場所」を捜すのは難しいし、無論多額の経費がかかります。

 そんな訳で和田漁港はここ10年間砂に埋もれることを放置する結果となり、捕鯨船は水位の高い時間帯しか入港出来ない状態が続いています。太地から毎夏当地に来る船は、ここ3年間入港していない。「船が入れなければ、港ではないでしょう!」そう言い続けていますが、「法律の設計」を誤るとこんな馬鹿なことが起こる。我々浜の人々はもっと声を大にして発言をしなければならないが、法律をつくる役所の方はもっとその影響を事前にアセス(!)すべきでしょう。浜の人々が知らされる前に法律は可決されてしまいますから。少々無駄話が過ぎました。それでは。

 

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