外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

前歯の思い出

 遠い昔のこと、多分小学校に入学する頃のことと思われるが、伊東ゆかりさんの「小指の思い出」という唄をよく覚えている。

「あなたの噛んだ 小指が痛い 
 昨日の夜の 小指が痛い」

 子供でもよくわかる明瞭な歌詞、メロデイーも流麗なので、記憶に残っているのであろう。でも「あなたの噛んだ 小指が痛い」なんて、何故人様の小指なんか噛んだりするのか?ネットで歌詞を検索してみると、その2番は何と「あなたの噛んだ 小指が萌える」だって、危ねえ危ねえ、こりゃあ相当にエロい唄ですねえ。僕が覚えている位だから、当時は相当に流行った筈。歌好きな小学校低学年の女の子がこの唄を歌って大人の「喝采」を浴びる場面なんかを想像すると、結構笑えますねえ。

 「喝采」と言えば、ちあきなおみさんが歌ってレコード大賞を獲ったこの歌を、当時小学生だった我が妹の同級生は完璧に歌える、と自慢していたことを思い出しました。大体、小学生の小僧共に「黒い縁取りのある報せ」なんてことがわかるのか?それでも、子供達は、歌詞の意味の理解度はともかく、その流行歌を気に入り、それを口ずさみ、やがて覚えてしまう。そんな形で、日本の歌謡というものを、日本語を、さらにはその背後にある日本の文化を身につけていく。そんなものかと思います。

 ところで、今日の僕の問題は、「小指の思い出」ではなく、「前歯の思い出」でありました。僕はスボラな性分で歯の手入れをしないからか、或いは単に歯が弱いからか、恐らくは両方が原因で、昔から歯の状態はあまり良くない。ある日、前歯を欠いた状態で出社すると、敬愛する我が上司は「おお、Sちゃん、壮絶だねえ!」とおっしゃった。上司に「壮絶」だなんて言われると流石に気になり、洗面所の鏡で我が顔を熟々と眺めてみると、確かに前歯を欠いた我が容貌は壮絶・異様・異形であった。尤も、有るものはあるし、無いものはないのだから、仕方ない。概ねそんな流儀で過ごしてきた。

 実は先日も残り少ない天然の前歯が欠け、保険適用の範囲内で差し歯を入れることとなった。今は仮歯を入れている状態であるが、その仮歯が抜けてしまった。明日夕刻には差し歯に入れ替える予定だが、ちょっと待てよ、明日は今夏最初の解体作業。ここ数年、初漁の鯨の解体の際にはNHKの記者の取材が入り、二言三言カメラに向かって話しをしている。5年ほど前のことだったか、上述の我が親愛なる上司は、オランダの現地法人の社長を勤めていたが、僕の映像をたまたま観たらしく、「おお、Sちゃん、見せて貰ったよ!」とオランダから電話をいただいたのは嬉しかった。やはりTVのインパクトは大きい。ただでさえ血まみれの解体現場、前歯を欠いた異様・異形・壮絶なる容貌にてカメラの前に立つのは何とも気が重い。明日の解体は11時から。じゃあ明朝歯医者に行って、抜けた仮歯を入れて貰おうかしら。でも、どうせ明日の夕刻には差し歯を入れて貰う訳で、その際に抜いて廃棄する仮歯をわざわざ入れて貰うのは何だかとっても変だ。あるものはあるし、ないものはない。人生前歯が無いことだってあるだろう。その何がおかしい?やはりそんな流儀で行きましょう。

(後記)
 今日は初漁ということで、数社の新聞記者の取材を受けたものの、子供達の解体見学がなかった為か、結局TV局の取材はありませんでした。先ほど、歯医者に行き、新しい白い差し歯を入れてきました。白い歯っていいな、これにて準備万端也。尤も新しい歯なんかを入れると、案外TV局の取材が来なくなるかもしれませんね。今夜はゴンドウを1頭解体することとなりました。ひとつひとつ仕事をしていく中で、夏の感覚が甦ってきます。

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