外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

不思議な時間

 捕鯨船の船員達は既に宮城に戻り、解剖員達も昨日帰郷。定置網漁の方も、接近しつつある猛烈な勢力の台風の影響による網の破損を避ける為、昨日漁を終えました。港口は、台風の影響か、既に相当にざわついており、急潮も相俟って網の回収はまだ半ば。引き続き海況に気を揉んでいますが、人々は去り、とりあえずは夏の仕事が終わった。そう実感しています。

 今夏は個人的に結構大変な時期ではあったが、良かれ悪しかれ、とりあえずは無事に、事故もなく終わった。そんなことで、少し肩の荷を降ろした様な、ほっとした感覚があります。9月1日に当地発、釧路に行けば、そこには残暑はなく、工場に隣接する原野にはリンドウやツリガネニンジンの紫の花が楚々と咲いている。そんな思いが湧いてきますね。

 先日、台風上陸の日の会議に出席すべく、その前日に東京に一泊。台風の影響でその会議はキャンセルとなり、何の為の上京+宿泊だったか、という結果になりましたが、当日ホテルの部屋で迎えた東京の朝はなかなか好ましいものでした。たった一泊自分の持ち場を離れただけのことだけど、何故かほっとするのですね。遠い昔、2ケ月強を過ごした米国アラスカ州の離島を発った時の感覚を思い出しました。肩の荷を降ろした様な感覚。尤もその先に素晴らしいものが待っている訳ではないのだけど。

 当日午前に会議の中止を知り、とりあえずは房州に向けて地下鉄に乗る。アクアラインバスの運行状況なんかも気にならないではなかったが、案の定バス会社の電話は通じず。風雨激しきバス停で待つのも気が重い。まあ「出来るだけに和田に近づこう、のんびり行こうや」といった感覚で、電車に揺られながら木更津に到着。やはり内房線は動いていない。木更津駅前のN交通の切符売り場で相談してみた。

 こういった状況では概してバス会社の人々は「わからない、知らない」を連発して埒があかないことが多いのだが、切符売り場の初老の女性はとても親切な方だった。「館山方面ですよね。電車は止まっているけど、鴨川の亀田病院行きのバスは動いている筈。電話で確認してみます。」と言って一所懸命に対応して下さった。こんな状況で受けるご好意にはとても有難いもので、「この世の中、捨てたものではない」等と思ってしまうものですね。少々時間があったので、駅近くのうなぎ屋さんで「焼き鳥定食」をいただく。年配の親父さんより、「うなぎは一尾一尾現物をよく見て焼かないといけないんです。」「跡継ぎはいないので、この店は僕の代でお終いだけど。」といったお話を伺う。そして鴨川行きのローカルバス(乗客は僕一人だけ)に乗り込み、鴨川駅にて運転手さんと並んで用を足す。

 鴨川・和田浦間は相変わらず不通。家内に迎えに来て貰い、無事我が家に到着。台風が上陸する状況下での、忘れ難き小旅行(?)となりました。
ゲーテの「若きヴイルテルの悩み」の最初の言葉。
「Was ist das hertz des menschen?」
「人間のこころって何だろう?」

 何とも穏やかな豊潤な時間でありました。それでは。







 | HOME | 

FC2Ad

プロフィール

gaibou

Author:gaibou
FC2ブログへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する