外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

今年に和田浦ツチクジラ漁は5月25日に開始!

 今年の和田浦のツチクジラ漁、変則的になりますが、とりあえず5月25日に開始されます。今年もよろしくお願い申し上げます。

 「断続的」という言葉がありますが、今年のツチクジラ漁はまさに「断続的」に実施される見込みです。5月25日に開始されるものの、網走でのミンククジラを対象とした捕獲調査が始まる前に船は、網走入りする必要があります。網走の捕獲調査の開始日は現在スロベニアで開催されているIWC科学委員会での論議を経て日本国政府が判断することとなりますが、それが6月10日頃となるのか、或いはもっと遅れるのか現状では全く予定が立たない。船は網走の捕獲調査の開始に間に合う様に、和田浦のツチクジラ漁を一旦切り上げ、網走に向かう必要があります。

 網走での捕獲調査終了後には随時和田浦にてツチクジラ漁が再開されますが、開始日は未定。加えて、従来は2隻体制で夏のツチクジラ操業を行っていましたが、今年は1隻体制での操業になる見込みです。という訳でして、ここ30年近く夏に2隻体制で継続さえてきた和田浦のツチクジラ操業は、ミンククジラの捕獲調査の拡大の計画を受けて、今年はその漁獲努力量が大幅に削減される見込み。漁獲努力量が削減されれば、常識的には捕獲量(頭数)も減ってしまう。そいった現実に直面し、苦慮しています。

 ツチクジラは房州の人々が古式捕鯨発祥の17世紀以来馴染んできた鯨。その供給量が減るのはとてもつらいことです。和歌山の太地の皆さんが馴染んできたゴンドウクジラについても、追い込み漁業の供給はあるものの、小型捕鯨船の供給については、漁期が設定出来ない状態。これは大きな変化であり、当社はその対応に追われています。

 一方で今年より従来の太平洋沿岸に加え、オホーツク海でも実施される方向で拡大されるミンククジラの捕獲調査ですが、その目的は「ミンククジラを対象とした商業捕鯨(普通の漁業)の再開に資する科学的データの収集」することです。一般にミンククジラは北方の海域に分布する鯨ですが、その赤肉は生食用として人気が高く、当社を含む沿岸小型捕鯨業界が経済的に大きく依存してきた鯨種。その捕獲調査には鋭意参加・貢献する義務があります。ここ30年馴染んだ操業体制が変更されるのはつらいことだが、江戸時代初期に発祥した古式捕鯨の流れを汲む小規模な沿岸捕鯨400年の歴史の流れの中では、ひとつの小さな出来事に過ぎない。そう考えるべきなのでしょう。とにかくこの一年、新しい操業体制の下で従業員と共に鋭意働いてみよう。そしてその成果を後からじっくり検証し、その後の生き方を考えよう。そう覚悟するに到りました。

 房州では常緑の照葉樹の新緑がまぶしい、日々丘々の風景が移ろう季節。「山笑う」という言葉がぴったりしますね。大きな操業体制の変化という問題を抱えている為か、日々移ろう新緑の風景にこころがざわつく感覚がありますが、5月25日からツチクジラ漁を開始。地元小学校の「鯨学習」の授業も例年通り鯨研の西脇先生を招聘して24日に実施、25日以降にもしうまく鯨が獲れれば、地元小学生を対象とした見学会が開催されます。その後網走での捕獲調査が始まれば、私も従業員と共に網走へ移動する。そんな状態で日々を過ごしていけば、このこころのざわつきも解消されるのではあるまいか?そうですね、とにかく働きましょう、与えられた条件の下で前に進んでいきましょう。

 とまあ、私自身はそんな心境にあるのですが、例年6-7月頃に実施している「和田浦クジラゼミ」の開催については、今年は全く予定が立たない状況にあります。まずは夏の和田浦のツチクジラ漁の開始日が未定ですし、私自身その時期に何処に滞在しているか不明にて、十分な周知期間を設定出来そうにありません。そんな訳で、今年の「和田浦クジラゼミ」は漁期終了後に、追って開催日を決定したい。そう考えております。常連の参加者の皆様におかれましては諸事情をご賢察の上、ご了解いただけますと幸いです。それでは。漁期が始まったら、また日々の解体等の予定をブログに掲示させていただきます。よろしくお願いします。以上

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