外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

今年のツチクジラ漁は夏には再開しますが、その日程は未定です。

  例年和田浦のツチクジラ漁は6月20日に解禁。例年通りであれば既に始まっている時期なのですが、今年は諸事情があって5月下旬に2頭を捕獲した後に中断。夏には再開しますが、未だその再開の日程については未定としか言いようがないのが実情です。本件に関して電話等での問い合わせが多いので、ここで現況を報告したいと思います。

 現在捕鯨船は網走でのミンククジラを対象とした捕獲調査に従事中。この網走での捕獲調査が終わらないと、船は和田浦に戻れない。網走での捕獲調査が何日に終了するものか、全く予想が立たないので、「再開の日程は未定」と説明せざるを得ない次第です。加えて、例年は2隻の捕鯨船が和田浦のツチクジラ漁操業をしていましたが、今年は1隻のみの操業となります。これも捕獲調査の拡大の影響に拠ります。

 ミンククジラは沿岸小型捕鯨業にとっては重要な鯨種。この鯨種は国際捕鯨委員会(IWC)の管轄下にあり、その捕獲(いわゆる商業捕鯨)枠はゼロのままです。その再開を目指しての捕獲調査なので、業界としては自らに与えられた責務としてその調査計画の完遂に最善の努力をする必要がある。

 さらにこの調査計画は国際捕鯨委員会(IWC)に提出され、その討議に付されたものなので、その調査の完遂は日本国政府の国際公約に等しいものだ。それが国の立場です。

一方でささやかながらも400年の歴史を刻んできた房州捕鯨。和田浦に水揚げするツチクジラの頭数が大幅に減ってしまったらどうなるのか?鯨は食べ物です。鯨肉の供給量が減れば、その需要は確実に減る。ツチクジラ肉の量が減れば、房州の鯨食文化は廃れてしまいます。私自身は、この捕鯨という仕事を、解体技術や美味しく食べる技術(食文化)と共に次世代にうまく引き継いで貰うことをライフワークとしている者なので、現状を極めて深刻に受け止めています。

 でも今年の予定は既に決まってしまっている。その与えられた条件の中で最善を尽くすしかない。また今年はIWC科学委員会の日程の影響で捕獲調査の開始が6月となったが、来年は4月から始められる筈だ。来年以降はツチクジラの漁期をより長く確保出来るだけの時間的な余裕が生じてくる筈。充分なツチクジラの漁期を確保する方向で、捕獲調査のスケジュールを鋭意調整し、そでを実現出来るよう、国に強く働きかけていかねばならない。そう考えています。

 という訳で、上記は「現状では今年のツチクジラ漁は1隻体制で確実に行うが、その再開日程は未定」であること以外は何も説明出来ていないものではありますが、皆様におかれましては、諸事情をご賢察の上ご理解いただきたく、よろしくお願いします。ツチクジラ漁再開の見通しが立ち次第、またこのブログにて報告したいと思います。それでは。

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