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外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

平成30年夏の和田浦ツチクジラ漁は終了しました。

 本日7月23日午前2時開始の解体作業をもって、平成30年夏の和田浦ツチクジラ漁は大過なく無事終了しました。

 今年は6月5日から昨日7月22日までという、従前との比較では概ね1ケ月程度早い季節の漁期となりました。昨夏は1隻体制かつ台風や東風に悩まされ、夏に限れば7頭の捕獲に終わり、お客様に必要な鯨肉を提供出来ず、無論自社加工に使う鯨肉も確保出来ず、苦しい1年を送りました。今年の早い時期の漁期で果たして獲れるかどうか、不安はありましたが、2隻体制で19頭を捕獲することが出来まして、何とか供給者としての責任を果たすことが出来たものと、とりあえずはほっとしている次第です。この漁の関係者の皆様、今年もご協力頂き、誠に有難うございました。こころより御礼申し上げます。

 本日解体終了後(5時頃)、解体場の近所の皆さんのお宅に、少し鯨肉を持って、終漁の挨拶にお邪魔しました。例年ですと、これをするのはお盆の後のこと。高台のお宅の庭には秋を思わせる風が爽やかに通っていたものですが、今回はまだ7月下旬。風はなく、決して爽やかな気候ではありませんでした。それでも、この挨拶を済ませると、「夏が終わったなあ。」とほっとするものですね。

漂泊の果てについに行きついた
秋の落莫たるこころが、
どうして冬のきびしい静けさに
移りゆけるであろう。
秋と冬の間の、
どうにも出来ぬ谷の底から吹き上げてくる、
いわば季節の慟哭とでも名付くべき風があった。

井上靖詩集「北国」の 「野分(一)」より

 「漂泊の果てについに行きついた」というのは、今の実感ですね。そのくらいここ1年はつらい思いをした。尤もこの詩は秋と冬を区切る「野分」をモチーフとしたもの。この夏の真っ只中の心象としてはいかにもそぐわない気がします。それでも、既に船はオホーツクに向かい、我々陸上要員も追って北に向かう。

 昨年は仙台のフェリーターミナルで「立ちくらみ」を起こし、大事をとって仙台の救急病院で脳と心臓の検査をしてもらった。翌朝新幹線で仙台発・函館経由苫小牧駅へ。そこで予定通りフェリーに乗船した皆さんに拾ってもらった。仙台朝一番発の新幹線が北朝鮮から発射されたミサイルの影響で止まっていて、苫小牧に辿り着けるかどうか、気を揉んだ記憶がある。そう言えば、この立ちくらみ絡みの騒動、今春に横浜(桜木町駅ホーム)でも再度(性懲りもなく)起こしてしまい、僕の目尻にはその痕跡が残っている。

 今年こそをは(まあ少々時期が早いが)仙台を夜発つフェリーに乗船し、
「窓は夜露にぬれて 都すでに遠のく 
北へ帰る旅人ひとり 涙流れて止まず」
と、しみじみと口ずさもうと思っていましたが、今回は飛行機で移動することとなりました。風情はありませんが、気楽ではありますね。これより出発までの間、鋭意残務を片付けたいと思います。

 これにて解体時刻連絡の任務は終了しますが、気が向いたらまた書きましょう。それでは。


 











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