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外房捕鯨株式会社

千葉県和田浦の捕鯨会社からのプレスリリースです。

初冬の青空の下で

  この3連休、当地でも気温が下がり、冬の訪れを感じています。初冬の穏やかな海の上には澄んだ青空が広がり、白い雲が浮かんでいる。全て世は事もなし、、、、そんな風景ですね。

 先程長野県は野辺山在住の新聞のコラムを書かれている方から電話があり、弊社の「くじら家」でご購入いただいた鯨ベーコンに関するご照会を受けました。野辺山では冠雪した山々が朝陽に輝く季節を迎えている由。そうですねえ、たまには雪の山でも見に行きたいものですね。尤も僕の方は九州行きや父親の葬儀等ですっかり仕事が溜まってしまいました。実は結構「やばい」状態なのですが、まあ一応は喪に服す身、皆様に極力ご迷惑をかけない方向で、ひとつひとつ仕事を片付けていこう。そんな感覚でおります。こんな時こそ普通に過ごす。それがいいのでしょう。

 昔テレビで観た「鉄道員」なるイタリア映画を思い出しました。職業人としての矜持から敢えてストライキ破りに協力し、その後逝った父親と息子の物語です。父親の死後、息子はいつもと変わらない生活を淡々と送る様子を描いて、その映画はフィナーレを迎える。子供といい年をしたオッサンを同列に論じる訳にはいきませんが、この映画のラストシーンは秀逸なものとして僕の記憶に残っています。

 という訳で、ぼちぼちと、でも怠けようとする我が本性に少しは活を入れる方向で、働いていきましょう!それでは。

弊社創業者の訃報と御礼

 弊社の実質的な創業者であります庄司博次は去る11月17日に逝去。11月20日の通夜、21日の告別式において多くの地域の皆様や親族に見送られながら、あの世に旅立ちました。享年90歳。告別日が故人の91回目の誕生日であった為、親族で前代未聞の「ハッピーバースデイ」を歌っての出棺となりました。

 故人は昭和2年生まれ。昭和の激動を生き抜き、平成最後の年に逝ったこととなります。終戦後の東京という「極端な物資の不足と自由な空気の溢れる不可思議な空間」において学生生活を過ごした後は和田浦に戻り(強引に戻らされたらしい)、浜の仕事一筋の人生でありましたが、多くの皆様のご助力に支えられ天寿を全うさせていただきました。故人の長男である私にとっては、何よりも長生きしてくれたことが有難かった。そんな実感があります。皆様の故人に対する長年に渡るご厚情にこころより感謝申し上げます。誠に有難うございました。

 弊社は故人の遺志を引き継ぎ、「鯨」という食べ物を多くの皆様に美味しく食べていただける様に、皆様のご協力をいただきながら、働いていきたいと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。以上

平成30年の秋の和田浦ツチクジラ漁は終了しました。

 一昨日をもちまして、平成30年度・秋の和田浦ツチクジラ漁は終了致しました。自社船の残枠が1頭あるのですが、週初めの海況が想いの外芳しからず、操業を打ち止めとした次第です。今年は夏(6-7月)に2隻で19頭と、平成29年の惨状と比較すればまあまあの成果を上げることが出来ました。加えてこの秋の操業で8頭を捕獲し、都合27頭という成果に満足しています。2隻の船員の皆さんも当社の解剖員も4月以降「旅また旅」の生活。今日船は北上し、宮城在住の解剖員さんも2名を残し帰郷しました。平成年間最後の年の漁が無事終了した。ちょっとした安堵感がありますね。捕鯨業界はIWC(国際捕鯨委員会)の機能不全が益々浮き彫りにされた状況下、新しい道筋を探る段階に入っています。新聞紙上では国際法や国際政治絡みのややこしい議論が百出していますが、我々の仕事は「鯨という海の幸・食べ物を供給する仕事」。自然体で働いていきたいと思います。

 今週は鹿児島市の水族館と長崎県は東彼杵町で開催された「鯨フォーラム」に参加して参りました。鹿児島市の錦江湾には「サツマハオリムシ」なる生物がおりまして、そのムシが鯨の骨に付くとの由にて、数年前に担当の方々がわざわざ鹿児島から当地にいらして、ツチクジラの骨を運んでいきました。その骨を錦江湾に沈めたところ、数年でその「サツマハオリムシ」が骨に付き、現在それが展示されています。ハオリムシは硫化水素を栄養として生きる動物でして、この生き物は基本的には深海にしか生息していない。一方で錦江湾は桜島の断続的な噴火から硫化水素が供給される為、水深200メートル付近でもかかる生き物が生息している。その虫を鯨骨を使ってそこに生息せしめ、そのムシを鯨骨諸共を回収して、水族館内で観察(展示も)出来ることは画期的な成果との由、館長さんからお伺いしました。そのような研究にささやかながらもお手伝いが出来たことはとても嬉しいことです。なお、同類のハオリムシは江の島水族館にも飼育・展示されていまして、そこでもツチクジラの骨が使われています。

 またその翌日再会した旧友(天文学愛好家)に拠ると、「硫化水素を食する生き物の存在」は、天文学の大きな関心事である「地球以外の太陽系の惑星に生物が存在するか否か?」という問いに、大きなインパクトを与える事実との由。要するに酸素や二酸化炭素が無くても生き得る生物がいるということは、地球以外の惑星に生物が存在する可能性を増やす、とのことらしい。水族館の皆さんのご努力が天文学にも影響を与えていることを嬉しく思いました。期せずして二十余年ぶりに再会を果たした友人からその様なことを聞くことが出来たことも嬉しかった。

 東彼杵町での「鯨フォーラム」は、当社が久しくお世話になっている会社の社長さんのご性格を反映したものか、晩秋の穏やかな天候に恵まれ、とても素晴らしいフォーラムとなりました。平成年間最後のフォーラムが東彼杵の地にて開催されたことを喜んでおります。一方で残務が、、、、これから頑張りましょう。それでは。


明日11月11日の解体はありません。

 本日11月10日、船は操業出来ず、明日11日の解体はありません。明日は働けると思うのですが、最後の1頭を獲るチャンスがなかなか巡ってきませんね。それでは。

明日11月9日の解体はありません。

 本日11月8日、沖は海況悪しく船は操業していません。従い、明日11月9日の解体はありません。明日は海況が少しは改善する見通しですが、決して良好とは言えず。捕鯨船の場合、特に波と風が問題になりますが(雨はその次。小雨の日なんかは案外波風が弱く働けることが多い)、秋の気象は複雑怪奇であります。天気予報を読んでいると、「波が治まったと思えば、風は吹き始める」なんてこともある様ですね。

 来週月曜日には、昔働いていた会社の同期会がある由、友人から連絡がありました。残念ながら出席できませんが、メールを交信するだけで懐かしさがこみあげてきます。「マラソンで言えば、40KM付近」なんていうことを友人は書いてくるが、僕の場合は残念ながらそんな実感は全くない。「一生働かされる」と思うとうんざりしますが、経済的には働く必要のない人々が働いていることは多いですね。要するに「自分なりの生き方」ということになりますが、僕の場合はその自由度が小さいことは間違いない様に思います。それでは。


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